マーベラス、一部資産の会計上の見積りを変更 ゲーム開発資産評価損35億4500万円を特損に計上 2024年3月期の最終益は5億3000万円の赤字見込みに

  • マーベラス<7844>は、4月26日、一部資産の会計上の見積りの変更を行うことを決定し、これにより特別損失および繰延税金資産の計上を行う見込みとなったことを発表した。

    また、それに伴い、2024年3月期の通期連結業績予想を修正した。

    売上高285億円→290億4000万円(増減率1.9%増)
    営業利益20億円→24億1000万円(同20.5%増)
    経常利益24億円→30億円(同25.0%増)
    最終損益16億5000万円の黒字→5億3000万円の赤字

    利益率の高い商品、サービスの売上の伸長およびコスト削減に加え、円安進行による為替差益の計上により、売上高、営業利益、経常利益はそれぞれ従来予想を上回る見込みとなった。

    一方、最終損益は、上記のとおりに一部資産の会計上の見積りの変更を行うことで大幅な赤字に転落した。

    同社は、昨今の市場環境や同社の業績動向を踏まえ、ゲーム開発費用の会計処理を検討した結果、将来収益による回収の蓋然性が高いと判断できる一部シリーズタイトルを除いて、現在開発中のゲーム資産の会計上の見積りを変更して損失処理をすることとし、2024年4月以降については、一部シリーズタイトルを除いてゲーム開発費用の資産計上は行わず、発生時に研究開発費(販売費及び一般管理費)として費用処理することとした。

    これにより、これまで開発中のゲーム開発費用として資産計上してきた金額のうち、上記基準の一部シリーズタイトルに該当しないタイトルの中途開発費用である35億4500万円について、2024年3月期の第4四半期決算において、ゲーム開発資産評価損として特別損失に計上する見込みとなった。

    また、特別損失の計上に伴う将来減算一時差異の増加などにより、2024年3月期の第4四半期決算において、繰延税金資産6億9900万円を計上する見込みとなった。

株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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