NJHD、第3四半期(7~3月)決算は売上高0.4%減、2億3700万円の営業黒字に転換 運営サポート分野の受注が堅調 自社開発を進めていたタイトルの権利譲渡も

  • エヌジェイホールディングス<9421>は、5月10日、2024年6月期の第3四半期累計(7~3月)の連結決算を発表、運営サポート分野の受注が堅調に推移したほか、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上などもあり、売上高はほぼ前期同期と同水準になった。

    なお、各利益項目が黒字転換しているが、これは前年同期に複数の開発案件の中止が発生して赤字転落していたためとなる。

    売上高76億4700万円(前年同期比0.4%減)
    営業利益2億3700万円(前年同期1億5700万円の赤字)
    経常利益2億3400万円(同1億7200万円の赤字)
    最終利益3億8200万円(同2億1500万円の赤字)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上高60億3600万円(前年同期比0.2%増)、セグメント利益(営業利益)3億8000万円(同955.8%増)
    売上高は、開発が完了したタイトルや運営タイトルの縮小があったものの、運営サポート分野の受注が堅調に推移したことに加え、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡や既存案件の開発進捗に伴う売上の計上により増収となった。セグメント損益(営業損益)については、開発が完了したタイトルや運営タイトルの縮小による売上減少要因に対して、外注費などのコストコントロールにより損益への影響が抑えられたことと、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上や開発原価の減少などの一過性の利益要因が重なったことにより、利益が増加した。

    ②モバイル事業 売上高15億6900万円(同2.4%減)、セグメント利益(営業利益)4200万円(同274.4%増)
    売上高は、端末価格の上昇により売上単価は上昇したが、来店者数の前年度割れが続いており、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退もあって、販売台数が減少したことにより、減収となった。セグメント利益(営業利益)は、キャリアショップ部門においては、アクセサリーなどの周辺商材の販売強化などによる1顧客当たりの獲得利益の増加、販売店部門においては、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退により、部門損益が改善し、増益となった。

  • ■通期業績予想を下方修正

  • 2025年6月期通期の業績予想については、第3四半期決算の発表と同時に予想の修正を発表しており、運営タイトルの規模縮小や終了に伴って売上が減少傾向にあることから売上高・利益ともに従来予想を下回る見通し。

    売上高99億5000万円→96億9000万円(増減率2.6%減、前期比4.4%減)
    営業利益2億円→1億円(同50.0%減、前期2億3900万円の赤字)
    経常利益1億8000万円→9000万円(同50.0%減、同2億6000万円の赤字)
    最終利益3億6000万円→2億6000万円(同27.8%減、同4億6900万円の赤字)

株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
https://www.njhd.jp/

会社情報

会社名
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長 筒井 俊光
決算期
6月
直近業績
売上高106億5200万円、営業損益8億6900万円の赤字、経常損益8億6500万円の赤字、最終損益12億3100万円の赤字(2022年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
9421
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