モバファク、第1四半期決算は営業益5.5%増の1億7200万円…『駅メモ』IPコラボやバトルイベント好調、モバイルゲームは過去最高売上

モバイルファクトリー<3912>は、4月26日、2024年12月期 第1四半期(24年1月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高7億円(前年同期比4.1%増)、営業利益1億7200万円(同5.5%増)、経常利益1億7100万円(同8.5%増)、最終利益1億1300万円(同4.1%増)と増収増益だった。

・売上高:7億円(同4.1%増)
・営業利益:1億7200万円(同5.5%増)
・経常利益:1億7100万円(同8.5%増)
・最終利益:1億1300万円(同4.1%増)

  

同社では、概ね予想通りに進捗したと総括した。主力タイトル「駅メモ!」ネイティブ版で『五等分の花嫁∫∫』や『温泉むすめ』など他社IPコラボや交流バトルフェスが好調に推移し、モバイルゲーム事業の売上高は第1四半期としては過去最高を更新したとのこと。さらに広告宣伝費の削減も寄与したそうだ。

 

セグメント別の動向を見ると、モバイルゲーム事業がブロックチェーン事業からの人員異動で減益となったものの、先行投資していたブロックチェーン事業やSuishow事業の費用が大きく減っており、増益要因となったもようだ。

  

【モバイルゲーム事業】
売上高は6億2500万円(同6.5%増)となり、セグメント利益は1億5500万円(同3.1%減)となった。

主力サービスの位置情報連動型ゲームでは、収益の安定と強化を図るべく、ユーザーエンゲージメントを高めることに注力した。「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」及び「アワメモ!(駅メモ! Our Rails)」においては、地方自治体や鉄道事業者との協業による地方創生、及び他社IPとのコラボイベント等の施策を行った。

なお、ブロックチェーン事業撤退に伴う組織再編成を受け、「駅メモ!」へリソースを集中したことにより人件費が増加している。

【コンテンツ事業】
売上高は7400万円(同12.1%減)となり、セグメント利益は5700万円(同1.4%増)となった。コンテンツ事業では、自社で運営している各着信メロディサービスの課金会員数は緩やかに減少している。

【ブロックチェーン事業】
ブロックチェーン事業の売上高は3万5000円(同91.3%減)となり、セグメント損失は3100万円(前年同期はセグメント損失5300万円)となった。同事業については、2024年3月31日をもって事業を終了した。

【Suishow事業】
Suishow事業では、「NauNau」のサービスの再開時期は現在未定。この結果、同事業のセグメント損失は800万円となった。

 

■2024年12月期の業績見通し

2024年12月期の業績は、売上高35億7000万円(前期比5.9%増)、営業利益10億6000万円(同12.1%増)、経常利益10億5400万円(同12.0%増)、最終利益7億0300万円、EPS92.74円を見込む。

・売上高:35億7000万円(同5.9%増)
・営業利益:10億6000万円(同12.1%増)
・経常利益:10億5400万円(同12.0%増)
・最終利益:7億0300万円
・EPS:92.74円

経常利益と最終利益の計画は非開示だったが、同社では、Suishow買収に関連した訴訟について2024年12月期中に解決する見込みが極めて低ぃ。訴訟の影響は織り込まない数字を開示することにした、としている。

なお、計画に対する進捗率は、売上高19.6%、営業利益16.2%、経常利益16.2%、最終利益16.1%となっている。

・売上高:19.6%
・営業利益:16.2%
・経常利益:16.2%
・最終利益:16.1%

株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
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