Roblox、「アバター自動設定」と「テクスチャ生成」の2つの新技術を発表…AIを活用し3D制作時間を短縮

Roblox(以下ロブロックス)は、サンフランシスコで開催中の GDC において、「アバター自動設定」と「テクスチャ生成」の2つの新技術を発表した。これらの新しいツールは、時間のかかるアバターのセットアップとテクスチャ作成の工程を削減することで、クリエーターによる反復作業と高速な規模拡大を支援する。アバター自動設定はアルファ版、テクスチャ生成はパブリックベータ版として提供されており、ロブロックスの高度な開発環境である Roblox Studio からアクセスすることができる。

 

■アバター自動設定

3D ボディ・メッシュを動くアバターに自動的かつ即時に変換することで、アバター作成プロセスを簡素化する。たった1回のクリック操作で自動的に3D モデルのリグ、ケージ、セグメント、スキンを作成する。これまで多数の人日がかかっていたプロセスが、わずか数分で完了する。最初のアルファ版リリースは、クリエーターに Roblox Studio(ロブロックス・スタジオ)上でこのワークフローを提供し、何時間もかかっていた手作業を削減することを目的としている。

 

■テクスチャ生成

テキストプロンプトを使って3D オブジェクトの外観を素早く変更することができる。この機能を使用することで、クリエーターは、開発中のバーチャル空間において、新しい外観のプロトタイプや、新しいテクスチャを素早く簡単に作成し、ワークフローを最適化することができる。

例えば、クリエーターが木製の宝箱のテクスチャを作成するよう指示すると、テクスチャ生成は宝箱の角の鋭さを強調し、木の板や鍵のような特徴を考慮したテクスチャを作成する。あるいは、クリエーターは、様々な色やテクスチャで複数のバージョンのアセットを簡単に生成することができる(例:金、銀、銅のトロフィーを作成)。

 

 

■ロブロックスのクリエーター・エンジニアリング担当 VP ニック・トルノー氏

「GDC では、当社のビジョンである『どこでも、誰でも、何でも制作できるようにする』の実現に向けて、ロブロックス・プラットフォーム上で、制作、事業規模拡大、収益化するための新しい技術や事業機会を紹介しています。当社の新しい AI 技術は、インディーゲーム開発者から大規模ゲームスタジオまで、誰もがロブロックス・プラットフォーム上で魅力的なコンテンツを素早く制作できるようサポートします。アイデアの段階から、実装後の共有に至るまでをこれまでなかったほどに素早く行うことができるのです。これらのツールを使うことで、クリエーターはクリエイティブなアイデアの発案に集中し、実装の手間を省力化できます。これにより、開発したバーチャル空間のエンゲージメントを上げて、最終的には、事業を成長させることができます」

 

■受賞歴のあるロブロックス空間開発スタジオ「Toya Play」の最高執行責任者(COO)であるガイ・デ・ビア氏

「生成 AI は前例のない方法で開発をすでに効率化しており、当社が考える AI の最大の適用機会は当社で行っているアートワーク関連の業務です。当社は毎月多数のカスタマイズ可能なキャラクターを作成していますが、アバター自動設定は当社が制作可能なキャラクター数の生産性を劇的に向上させる可能性を秘めています。当社が構築しているような、無数の特注アバターが登場するバーチャル空間において、AI は制作による経済活動に変革をもたらし、クリエーターに創造的なビジョンを実現する無限の機会を提供します。ロブロックスや業界全体で起こっているイノベーションにより、今後 10 年間で制作のプロセスは完全に変化するでしょう」