【ゲーム株概況(3/12)】グロース株に自律反発狙いの買い 海外拠点発表でカバー一段高 増益見通しのGENDAは材料出尽くし

 

3月12日の東京株式市場は小幅続落となった。日経平均株価は、前日比22円98銭安の3万8797円51銭でこの日の取引を終えた。米国消費者物価指数(CPI)の公表を前にポジション調整の売りが出たようだ。一時は500円を超える下落となったものの、下値では押し目買いが入って下げ渋り、引け間際には、一時プラスになる場面もあった。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、カバー<5253>が反発。同社はこの日、初の海外拠点「COVER USA」を2024年7月以降に開設すると発表したことが手がかり材料視された。同社は、「ホロライブEnglish」を展開しているが、現地でのコミュニティ拡大とビジネス機会の創出を図る、としている。

ギークス<7060>や壽屋(コトブキヤ)<7809>、アカツキ<3932>、ドリコム<3793>、ワンダープラネット<4199>などが買われた。グロース株を中心とする中小型株の一角に自律反発狙いの買いが入ったことを受けて、一部コンテンツ関連株にも物色の矛先が向かったようだ。

また、東宝<9602>が3日ぶりに反発。米映画界最大の祭典である第96回アカデミー賞で「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」から山崎貴監督ら4人が視覚効果賞を受賞したことが市場の心理にプラスに働いているようだ。

他方、GENDA<9166>が続落。一時560円安の3120円まで売られる場面があったが、グロース株の好転を背景に下げ渋った。3月11日に24年1月期の決算を発表し、営業利益が前の期比26.5%増の53億70100万円だった。続く25年1月期も30.3%増の70億円と増益見通しとしたが、直近で上場来高値を更新するなど、高値圏で推移していたこともあり、目先材料出尽くしとなったもよう。

 

 

 

このほか、直近で急騰していたディー・エル・イー(DLE)<3686>も利食い売りに押されて大きく下げた。

 

 

会社情報

会社名
GENDA
設立
2018年5月
代表者
申 真衣
決算期
1月
直近業績
持株会社としてアミューズメント施設運営事業やアミューズメントマシンのレンタル事業、オンラインクレーンゲーム事業を展開するグループ各社の事業成長支援、経営管理を行っている。傘下にGENDA GiGO Entertainmentのほか、GENDA Games、エスピーエスエ、トーキョーキャラクターメーカーズや伍彩汇业(广州)贸易有限公司などがある。
上場区分
未上場
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