HEROZ、第3四半期(5~1月)決算は売上高93%増、営業益105%増に BtoB、BtoCともに大幅に成長 バリオセキュア株式の減損処理で最終赤字に

  • HEROZ<4382>は、3月8日、2024年4月期の第3四半期累計(5~1月)の連結決算を発表、既存事業の成長に加え、営業体制の強化や「棋神ラーニング」の好調に伴い、BtoBとBtoCがともに大幅な成長を継続した。

    ただ、最終利益については、連結子会社バリオセキュア<4494>の株式減損処理に伴うのれんの一部の一括償却による特別損失の計上で大幅な赤字を計上した。

    売上高36億3100万円(前年同期比93.2%増)
    営業利益4億200万円(同105.6%増)
    経常利益3億4300万円(同112.7%増)
    最終損益9億2100万円の赤字(前年同期5億1800万円の赤字)

    ①AI/DX事業
    「将棋ウォーズ関連」の売上は、上期に大幅成長した売上高からさらに上ブレて着地した。直近の将棋ブームを追い風に、引き続き将棋人口の最大化を目指し、幅広い層のユーザーへアプローチを行っている。HEROZのBtoB事業は、第2四半期以降案件の稼働が増加傾向にあり、第3四半期も前年同期比で大幅増収の着地となった。「HEROZ ASK」の有償版提供を開始し、今後はリカーリング売上の獲得を進めていく。

    ②AI Security事業
    売上高は、おおむね計画通りに進捗した。 営業利益は、中期経営方針に基づく成長投資により、主にサービス企画、エンジニア、運用サポートなどの人員の採用や、マーケティング強化による広告宣伝費などを見込んでおり、減益の計画となっている。

  • ■通期業績予想の修正を発表

  • 2024年4月期通期の連結業績予想については、第3四半期決算の発表とともに予想の修正を発表しており、以下のとおり。

    売上高48億円→48億5000万円(増減率1.0%増、前期比62.7%増)
    営業利益4億円→4億5000万円(同12.5%増、同74.5%増)
    経常利益3億8500万円→4億1000万円(同6.5%増、同89.7%増)
    最終損益3000万円の黒字→9億3000万円の赤字(前期5億7400万円の赤字)

HEROZ株式会社
http://heroz.co.jp/

会社情報

会社名
HEROZ株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
決算期
4月
直近業績
売上高29億8000万円、営業利益2億5700万円、経常利益2億1600万円、最終損益5億7400万円の赤字(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4382
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