2022年の国内eスポーツ市場、YonY27%増の125億円 eスポーツファンも798万人と増大 『日本eスポーツ白書2023』刊行

日本eスポーツ連合は、2022年国内eスポーツ市場について、前年比27%増の125億円に拡大したと発表した。コロナ禍においてもオンライン開催の定着によって堅調に成長してきたeスポーツ市場は、2022年になって、徐々に増加してきたオフライン開催との相乗効果によって成長速度が加速。これまでの想定を超える勢いで拡大した。この傾向は今後も続き、2025年に向けて市場規模は年平均20%を超える成長率で拡大することが見込まれている。

 

※日本eスポーツ白書2023/角川アスキー総合研究所

 

■2022年国内eスポーツ市場の3割が「イベント運営」カテゴリに

eスポーツ市場規模の項目に、「イベント運営」に関するカテゴリを今回より追加した。近年、オンライン開催とオフライン開催の両方で、eスポーツならではのイベント運営ノウハウを持った事業者が大きな市場を形成しており、イベントにおけるB to Bの事業領域も、今後安定的に伸長していくと考えられる。

 

※日本eスポーツ白書2023/角川アスキー総合研究所

 

■2022年の国内eスポーツファン数は前年比104%の776万人に

2022年の日本eスポーツファン数(試合観戦、動画視聴経験者、地上波番組等の関連放送視聴経験者)は、前年比104%の776万人と推定される。コロナ禍が明けたことによる、その他エンターテインメントの影響もあり、2023年~2024年にかけては成長の鈍化が予想されるが、2025年には日本のeスポーツファン数が1000万人を超えると予測される。

 

※日本eスポーツ白書2023/角川アスキー総合研究所

 

なお、詳細については、1月31日に発売した国内eスポーツ業界のデータ年鑑「日本eスポーツ白書2023」で確認することができる。

 

■「日本eスポーツ白書2023」

・価格:9万9000円(税/送料込)
・発売日:2024年1月31日
・ページ数:164ページ
・商品形態:PDFファイル(CD-ROMに収録)
・発行:日本eスポーツ連合
・制作・販売:角川アスキー総合研究所

ゲーム産業の世界的な拡大基調に伴い、日本においても急成長を遂げているeスポーツ市場。本書は、日本国内における市況と今後の展望を、最新の調査データを元に多角的な視点で解説するデータ年鑑。eスポーツを事業として取り組まれているビジネスパーソンに向け、精度の高い情報を紹介する。

本書では、最新の国内 eスポーツ市場を多角的に分析できるさまざまな情報を掲載している。2022年の各種市場データはもちろん、eスポーツ関連企業へのアンケート調査による市況分析や、X解析から探るユーザー動向、さらにはeスポーツ興行の実施状況、eスポーツチームの運営状況、地方エリアの動向からメディアでの報道状況まで、国内の現状を反映した最新の情報を数多く掲載。関係省庁、国際団体、IPホルダー、プロeスポーツ選手のインタビューや寄稿など、業界としての展望も把握できる各種コンテンツも数多く紹介している。