【ゲーム株概況(10/4)】軟地合い下で日本ファルコムが逆行高…軌跡シリーズの海外展開発表が買い材料に　生成A活用の専門組織立ち上げのサイバーエージェントがしっかり

10月4日の東京株式市場では、日経平均は下げ幅を拡大して5日続落し、前日比711.06円安の3万526.88円で取引を終えた。米長期金利が連日で16年ぶりの水準に上昇し、海外市場が総じて売られた流れが国内市場にも波及した。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、全体に軟調な動きが目立つ中で、日本ファルコム<3723>が年初来高値を更新するなど逆行高した。ファルコムは、PS5版『英雄伝説 閃の軌跡III＆IV』の英語版・フランス語版を北米・欧州・オセアニア地域にて2024年初頭に、Switch・PS5・PS4・PC用『英雄伝説 黎の軌跡』の英語版を2024年夏にそれぞれ発売予定であることを発表したことが株価の刺激材料となったようだ。

また、ゲームとアニメの制作に生成AI（人工知能）を活用するための専門組織を立ち上げたサイバーエージェント<4751>が安値更新後にプラス圏まで浮上したほか、グリー<3632>やコロプラ<3668>がしっかり。

半面、ドリコム<3793>が大幅続落し、シリコンスタジオ<3907>の下げがきつい。

周辺株では、TOB（公開買付け）後の反動売りに押されたイー・ガーディアン<6050>が3日続落した。

スクウェア・エニックスHD<9684>とコーエーテクモHD<3635>が年初来安値を更新するなど大手ゲーム株も総じてさえない。