平和、22年3月通期の最終益を139億円から14億円に減額 第3四半期まで販売下振れ、足元は需要堅調も部品不足で供給追いつかず 希望退職募集と事業所統廃合

平和<6412>は、この日(1月14日)、2022年3月通期の連結業績予想の下方修正を行い、売上高1206億円(前回予想1507億円)、営業利益90億円(同223億円)、経常利益87億円(同214億円)、最終利益14億円(同139億円)とし、それぞれ予想を引き下げた。

・売上高:1206億円(前回予想1507億円)
・営業利益:90億円(同223億円)
・経常利益:87億円(同214億円)
・最終利益:14億円(同139億円)

従来予想からの修正率は、売上高19.9%減、営業利益59.6%減、経常利益59.3%減、最終利益89.9%減となっている。

・売上高:19.9%減
・営業利益:59.6%減
・経常利益:59.3%減
・最終利益:89.9%減

同社では、第3四半期までに発売した遊技機の販売が期初予想を下回ったことに加えて、第4四半期においても遊技機の高稼働を背景に受注状況は良好であるものの、世界的な半導体不足の影響により電子部品が不足しているため、十分な台数の遊技機を供給することが見込めなくなった、としている。

同時に、人員の適正化、組織の若返りを図り、経営資源の集約を行うことで、効率的な体制の構築を行うため、同社と遊技機事業の子会社より250名の希望退職者を募集すると発表した。同社によると、40~59歳の正社員が対象で、退職日は3月31日。割増退職金を支払うほか、再就職支援も行う。これに伴い、割増退職金21億円を特別損失として計上する。

また、営業所と出張所を以下のように統廃合を行う。

① 郡山出張所を仙台営業所に統合
② 八王子営業所を東京営業所、静岡営業所に統合
③ 松本出張所を新潟出張所に統合
④ 岡山出張所を広島営業所に統合
⑤ 鹿児島出張所を南九州営業所に統合

このほか、経営責任を明確にするため、以下の役員報酬の減額も行う。

①同社
・代表取締役社長 :月額基本報酬の30%
・代表取締役副社長 :月額基本報酬の20%
・取締役(社外取締役を除く):月額基本報酬の10%
・常勤監査役 :月額基本報酬の10%
②遊技機事業に係る子会社
・代表取締役社長 :月額基本報酬の20%