積木製作、VRプレゼンツール「VR CAD Viewer」を提供開始 施主への提案や空間確認などに活用


 
積木製作は建設や製造業等の設計者向けに3Dデータを活用したVRプレゼンテーションツール「VR CAD Viewer」を開発、サービス提供を開始した。

同ツールの特徴はPCを必要とせず、ケーブルレスで自由にプレイできるVR機器で、手軽に3Dデータを閲覧する事ができるシステムとなる。HMDはLenovo社製のDaydream対応スタンドアロン型VRヘッドセット「Lenovo Mirage Solo with Daydream」を採用している。

辺りを見回す頭部の動きだけでなく、ユーザーの前後左右、上下への移動を検知することが出来る6軸トラッキング(6DoF)をヘッドセット単体で実現しており、空間内を歩き回る、見上げる、近づく、覗きこむというデザイン確認に必要な動きを可能とし、非常に高い没入感を提供している。

VR体験者が見ている映像は外部ディスプレイに転送し、同じ映像を共有しながらプレゼンテーションが可能となる。またVRヘッドセットを複数台用意することで、同一空間に一緒に入る事ができ、その場に一緒に存在している様な状況を再現する。

3Dデータを受領してから、早ければ数日で変換が完了し、意思決定の速度を損なうことなく設計内容の確認、共有が可能になる。


■建築業界で必須となりつつあるBIMデータを最大限に活用

意匠から設備、構造、施工、コストなど建築において必要な情報を統合管理した総合情報構築システムであるBIM(Building Information Modeling)データから意匠に関わる3Dモデルのみを抽出する事で、効率的にVR閲覧環境を構築する。

データの変換には様々なプラットフォームに対応し、汎用性の高いゲームエンジン「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社が展開するサービス「Unity BIM Importer」を利用、形状や仕上げ素材、照明の情報をそのままVRへと変換する。

■竹中工務店「学校法人慈恵大学 新外来棟(仮称)新築工事設計室」で本サービスを利用

大手建設会社の株式会社竹中工務店「学校法人慈恵大学 新外来棟(仮称)新築工事設計室」では既に本サービスを利用し、自社内でのデザイン確認、施主へのプレゼンテーションに活用している。設計者が作成したBIMデータを活用し、本サービスにてスピーディーにVR化している。

設計者に継続的に利用して頂き、フィードバックを受けて本サービスの改良に繋げていく予定とのこと。
 
 
 
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