スローモーションを多用したFPS『AEON』がアップデートでステージ追加 敵キャラ増加や銃の溜め打ちも可能に


中国・成都と北京を拠点とするIllusion RangerのVR FPS『AEON』のアップデートが行われた。今回のアップデートでは、新たに2つのステージ、敵のバリエーション、銃のチャージショット、移動方法の追加がされている。

銃のチャージショットは、トリガーを引き続けることで威力の高い弾丸を発射することができる。その際にはレーザーポインターも表示されるので狙いが非常につけやすくなっている。

次に敵キャラクターだが、剣術に長けた女性型の忍者ロボットや、大きなシールドを持ったロボット、飛行する土台に乗ったロボットなどが追加になった。どれも防御力が高かったり、攻撃を当てるのに苦労する曲者揃いのため、気を取られている間に別の敵から攻撃を受ける事に注意しよう。
 

同タイトルは、5月22日に発売を開始し、SteamVRのランキングですぐに上位にランクイン。5月24日12時にはTOP3入りを果たしている。

ゲームは2丁の拳銃と2つの刀を使った1人称視点のアクションゲームで、四方八方より現れる敵を迎撃していくタイプのゲームだ。銃と剣はそれぞれ、2刀流や2丁拳銃、刀と銃をそれぞれ持つことも可能だ。

またTime control abilityという機能によって、世界をスローモーションにすることができ、映画「マトリックス」さながらのアクションを楽しむことができる。このスローモーションはVIVEコントローラーのグリップボタンを押すことで発動する。なお、敵の攻撃を食らうと即死するため、難易度は非常に高いといえよう。
 

敵はWAVE形式のような形で出現し、その場に現れる敵をすべて倒すことで、次の地点が表示される。テレポート式の移動もないため、プレイヤーは敵の攻撃を避けること以外で動くことはなく、攻撃にかなりフォーカスを置いた内容になっている。

一見爽快系のゲームではあるのだが、最初のステージの後半でかなりの敵の群れが出現するため、難易度はそここに高く、非常にやりがいのある設計だ。初見で死なずにクリアするというのは難しいだろう。ただ理不尽さは感じないため、途中で投げ出すということもなかった。
 

製作は中国を拠点とする Illusion Ranger が行っている。Illusion Rangerはまだ会社ではなく、開発を行った2人のチーム名のようなものだという。それぞれが15年ほどゲーム業界で働いており、『AEON』の開発は普段の仕事とは別に行っているのだとか。

現在のVR市場は、AAAタイトルばかりのゲーム市場とは異なり、自分たちのゲームはリリースするには最適な状況だと語っている。今後の展開としては色々なプラットフォームでのリリースの検討はしているが、「僕らの予算には限りがあるからね」と、茶目っ気たっぷりに教えてくれた。

なお同タイトルは、日本時間の7月5日26時まで、サマーセールで1937円で購入が可能だ。