トゥリー、AR技術を活用したインバウンド促進支援サービスを自治体向けに提供開始

トゥリーは、ビジュアルサーチプラットフォームのグローバルIT企業"Blippar"と提携し、 AR技術を活用したインバウンド促進支援サービスを本格的に開始する。今年はじめから近畿地方を中心に10近い自治体に提供し実績をあげていることから、その成果を踏まえ、 プロモーション追跡分析サービスを含め本格的にワンストッップサービスとして、 冊子企画制作から連携映像コンテンツ、 ARマルチプラットフォームサービス、 多言語翻訳支援サービス、 分析レポート支援まで一括して全国に展開するという。

これまで各自治体や観光協会は、 言語別に印刷物を発行し動画やアプリを別のPR媒体として開発することが多く、 統合的に管理することの難しい状況で、自治体職員には負荷の高い業務が続いていた。また費用対効果が曖昧で、 その観光ガイドをどこでどの頁が読まれているかなど追跡することも不可能だった。

今回のサービスを利用することで世界中のどこで冊子や動画が閲覧されたかを追跡、 分析することができるようになるという。また全国の観光地では、 既に映像や冊子を作っているケースが多く、 その資産を有効に活用し、 既存冊子や映像を加工することで、短期間で多言語対応やショートムービー編集加工を実現する、としている。

・観光ガイドのAR多言語対応メニューにより、 母国語による動画を簡単に視聴できるようになる
・情報サイトと直接リンクすることで詳細なテキスト情報を提供
・その場所への誘導(地図アプリと連携)機能により、 外国人に向けてのナビゲーションを提供
・ARアプリのカメラ機能を使うことで、 ユーザーフォトとSNSの連携により楽しく投稿することができる(トリップ拡散促進)
 


また自治体や観光協会のメリットとしては、

・動画と冊子を連携することで、 時間を超えた四季など別の魅力を提供できる(リピーター促進)
・現地でマーカー機能を提供することで、 仮想現実の世界を自分のスマホに提供可能(VR)
・世界中どこでどのコンテンツが閲覧されているか追跡、 分析ができるようになり、 海外におけるプロモーションの基礎的データを確保できる
・外国人へのプロモーションは、 帰国後の口コミにも寄与していくことで、 海外現地による口コミ機能の拡大につなげる
 


同社では、2020年の外国人観光客4000万人を目標とする国の観光立国の政策に合わせて、 各自治体はインバウンド促進を狙うプロモーションに注力していくとのこと。