セガゲームス、「チェイン」シリーズ最新作『ワールドチェイン』を発表…「ソーシャル性に依拠せずゲーム体験そのものが楽しい、セガらしい作品に」



セガゲームスは、この日(8月8日)、東京都内で「チェイン」シリーズ新タイトル発表会を開催し、チェインシナリオRPG『ワールドチェイン』を発表した。2013年にリリースされて大ヒットした『チェインクロニクル』に続く、待望の新作スマートフォンゲームとなる。発表会では、そのゲームの概要はもちろん、「チェイン」シリーズにおける位置づけなどの説明もあった。


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まず、新作の発表に先立ち、『チェイン』シリーズ 総合プロデューサーの秋山 隆利氏(写真)が登壇し、チェインシリーズのこれまでと今後の展開を語った。『チェインクロニクル』は、2013年7月にリリースされたが、国内500万ダウンロード、海外750万ダウンロードを突破し、全世界1250万ダウンロードを記録するなど多くのファンから支持を集めている。
 

「チェイン」シリーズでは、スマートフォンゲームアプリから始まったが、その後、PlayStation Vita『チェインクロニクルV』や、アニメーション『チェインクロニクル ヘクセイタスの閃』でも展開しているが、その目的については、単なるスピンオフではなく、ユーザーにより没入感のあるゲーム体験を提供するため、と設定しているそうだ。
 

「チェイン」シリーズのスマートフォンゲームでは、スマホの特性を活かしつつ、新しいゲーム体験を主軸としたゲームアプリを提供すること、そして、家庭用ゲームソフトと変わりない品質のゲームを提供することを目指しているという。
 

一般的なスマートフォンゲームについて、ソーシャル性に依ったタイトルが多いが、セガゲームスでは、これまでのゲーム開発で培った技術を生かして、ゲーム体験そのものが楽しいコンテンツであること、そして、楽しいと感じたゲーム体験を第三者と共有することでもっと楽しめるようなゲームを作りたいと考えているそうだ。そして、ゲームでの体験が楽しいからこそ、納得したうえで販売物を購入してもらえるのではないかと考えているという。

さて、今回の新作モバイルゲームについては、『チェインクロニクル』シリーズの新シナリオではない。『チェインクロニクル』で表現できなかった、異なる切り口のシナリオが楽しめるゲームアプリになる。秋山氏は、『チェインクロニクル』など、これまで送り出したタイトルをしっかりと運営しつつ、新作についても新しい遊びにこだわった開発が行える体制を構築したと述べた。そして、「ユーザーの期待を裏切らないよう、プロフェッショナルが集結することで質の高いコンテンツを提供していきたい」とまとめた。
 


 
■『ワールドチェイン』のゲーム概要

続いてセガ・インタラクティブの松永 純氏(企画原案・クオリティジャッジ)と殿崎悟氏(開発ディレクター)が登壇し、新タイトル『ワールドチェイン』のゲーム概要を紹介した。

まず、松永氏がゲームの企画概要と「チェインシナリオ」の特徴を説明した。新作『ワールドチェイン』のジャンルは、『チェインクロニクル』と同じくチェインシナリオRPGになるが、今回、『チェインクロニクル』のような王道ファンタジーとは全く異なり、現代学園ジュブナイル×歴史IFをコンセプトとしたゲームとなる。
 

ゲームのストーリーだが、ゲームの舞台は、架空の学園都市「上代市」だ。そこに住む学生たちは、歴史のゆがみにより、代市に閉じ込められてしまう。学生たちは、世界の歴史を歪めた存在の謎を解き明かすため、タイムトラベルを行っていく…となる。各時代にいる歴史上の英雄たちとの邂逅し、ドラマが繰り広げられていく。
 

英雄たちとの出会いにより、少年少女は成長していく。英雄たちの信念に触れることで、少年たちは葛藤し、時代を超えて少年少女と英雄たちの絆が育まれていく。いわゆる伝記ものや、歴史としての刻をしっかりと描き、歴史の英雄たちとの人間ドラマに仕上げたとのこと。ただ、歴史に注力しすぎて硬いドラマにならないように注意したそうだ。あくまで少年少女と英雄たちの交流と、その成長を中心に据えたという。これにより今までありそうでなかった、学園ジュブナイルと歴史を組み合わせた作品になっていると自信を示した。
 

また本作は、チェインシナリオRPGを掲げており、メインシナリオ以外にもストーリーが広がっていく点も特徴となっている。キャラクターたちは歴史修正者(リライター)と呼ばれるが、メインストーリーが進むとリライターたちが仲間として増えていく。そして、仲間同士の「絆ストーリー」も楽しめるようになる。
 

メインストーリーと絆ストーリーとは別に、味方となった英雄の生涯を描く「列伝ストーリー」もある。ゲームスタート時には130~140体が登場するもので、佐々木小次郎と宮本武蔵のストーリーなどがあるとのこと。こちらもメインストーリーが進むと、広がりを見せていく。
 

ちなみに、リライターと英雄たちはいずれも美麗なグラフィックになっている。戦国時代と三国時代については、セガ・インタラクティブの人気シリーズ「戦国大戦」と「三国大戦」のキャラクターたちも登場する。アーケード業界ではグラフィックの質が高いと評価されているが、それ以外の時代の英雄についてはそれ以上のクオリティに仕上げていると語った。

続いて、殿崎氏がゲームシステムを紹介した。
 

本作では、「R・A・D(リヴァイブ・アクション・ディフェンス)」バトルを採用。リアルタイムのディフェンスバトルだが、リライターたちが過去の英雄たちを召喚(リヴァイブ)することができる。召喚すると、英雄たちが一定時間、多くの敵を倒したり、強力なボスに大ダメージを与えたりしてくれる。リアルタイムのディフェンスゲームでは、キャラクターが技を使う・建物を建てるといったものが多いが、この点で大きく異なっている。リアルタイムでめまぐるしく変わる戦況を見極め、いつ誰を召喚するかという戦術性と、異なる3つの兵種を操るアクション性による、新感覚のバトルを体験できる。
 

また、「オートバトル」も搭載している。シナリオやストーリーの好きな人も楽しめるようにするための機能で、簡単に・お手軽にというだけでなく、戦況によっては、ユーザーがキャラクターを操作することも可能だ。いわゆるフルオートではなく、セミオートといった機能となる。アーケードゲームのエーススタッフが開発に加わっており、バランスも絶妙に仕上がっているそうだ。このあたりも本作の見どころになるだろう。

なお、バトルのためのパーティ編成については、リライターと英雄を組み合わせることで、パーティを構築していく。リライター1人に英雄1人をセットするもので、それぞれの相性や英雄たちの能力を勘案する必要がある。リライターと英雄たちは異なるパラメーターを持っているので、その掛け合わせを考えるのも楽しいとのこと。
 

新しいシステムとして仲間との絆を深めることができるアドベンチャーパートもある。無人となっている現代都市をリライターと一緒に探索して絆を深めていくもので、メインストーリーで語られなかった謎や、キャラクターの意外な一面が発見できるそうだ。1キャラクターあたりなんと20以上のシナリオを用意しているとのことで、何度も一緒に探索に出かけることができる。リリース時点ではもっと用意する考えもあるという。
 


 
■事前登録がスタート 登録者数が多くなるほど特典が豪華に

なお、『ワールドチェイン』の配信に先駆けて、事前登録を開始した。事前登録者の人数に応じて、ガチャなどをプレイするのに必要な「Eキューブ」や、激レア SSRキャラ「立花 誾千代(たちばな ぎんちよ)」がもらえる。
 

<報酬一覧>
3万人突破…Eキューブ 40個(ガチャ1回分)
5万人突破…合計Eキューブ 80個(ガチャ2回分)
10万人突破…合計Eキューブ 120個(ガチャ3回分)
15万人突破…激レア SSRキャラ「立花 誾千代」+合計Eキューブ120個(ガチャ3回分)
20万人突破…激レア SSRキャラ「立花 誾千代」+合計Eキューブ200個(ガチャ5回分)

 
(編集部 木村英彦)
 
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会社情報

会社名
株式会社セガ
設立
1960年6月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
決算期
3月
直近業績
売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
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