ベクター、2011年3月期の営業益予想を30%減額修正-新作の不振や震災の影響などで

ベクター<2656>は、2011年3月期の業績予想を下方修正し、営業収益39億4300万円(前回予想46億円)、営業利益4億1500万円(同6億円)、経常利益4億2500万円(同6億円)、当期純利益1億4600万円(同3億4300万円)とした。 従来予想からの修正率は、売上高で14%、営業利益で30%、経常利益で29%、当期純利益で57%のマイナスとなった。 同社では、ソフトウェア販売が年間を通じて売上が予想を下回ったことに加え、第4四半期に投入したオンラインゲームがふるわなかったこと、東日本大震災の影響でプロモーション活動を自粛し、売上の強化策が図れなかったことを主な理由としてあげている。 利益面では、営業収益が計画を下回ったため、オンラインゲームの新規タイトルリリースに伴う広告宣伝費の増加と、運営タイトル数の増加に伴う減価償却費の増加を補えなかった、としている。また、当期純利益については、固定資産の減損損失8100万円と有価証券評価損8400万円を特別損失として計上することも響いた。