大手ゲーム各社がソーシャルゲームに本格展開 1月5日付けの新聞記事

 1月5日付けの日経産業新聞は、特集「モバイル新時代コンテンツ各社の挑戦(下)」で、ゲーム大手が家庭用ゲームに集中していた取り組みを見直し、携帯電話やスマートフォン向けのネット配信事業などを本格化している、と報じている。

 報道によれば、ゲーム大手が参入した要因として、主要SNSが自社のサイト上でゲームを配信できるサービスを開始し、ゲームを供給する環境が整ったことに加え、家庭用ゲームの看板ソフトに巨額のコストをかけ、数百万本の販売を狙う従来の戦略が行き詰まりをみせていることがある、とのこと。

 具体的な取り組みとして、コナミ<9766>傘下のコナミデジタルエンタテインメントは、「GREE」で「ドラゴンコレクション」を配信。SNSの特徴を研究して制作した完全オリジナルのソーシャルゲームで、1月4日時点の「GREE」のゲームランキングで1位になった。

 また、コーエーテクモHD<3635>傘下のコーエーテクモゲームスは、家庭用ゲームの人気タイトルの知名度と顧客基盤を生かした「100万人の三国志」を投入。「GREE」でのゲームランキングでは2位に入った。

 そのほか、カプコン<9697>は、「モバゲータウン」で、「モンハン日記 モバイルアイルー村」は2ヵ月で利用者が100万人を突破した。ハドソン<4822>もアイドルを育成するゲームを配信し、音楽、映像コンテンツに領域を拡大。バンダイナムコHD<7832>傘下のバンダイナムコゲームスも「機動戦士ガンダム」のソーシャルゲーム版を配信している。

 ゲーム各社が次に注目するのがスマートフォン市場。ディー・エヌ・エー<2432>の「mobage(モバゲー)」にハドソンやセガなどが配信の意向を示しているほか、コーエーテクモはFacebook向けにもゲーム配信を計画しているという。