日本アジア投資、第1四半期は37%減収…IPO件数増加も慎重な売却姿勢で

日本アジア投資<8518>がこの日(8月6日)発表した第1四半期(4-6月期)の連結決算は、営業収益9億0800万円(前年同期比37.0%減)、営業損益2億4000万円の赤字(前年同期2億7400万円の赤字)、経常損益4億4600万円の赤字(同4億8900万円の赤字)、四半期純損益4億7000万円の赤字(同4億1400万円の赤字)だった。     同社によれば、投資先のIPO件数は、前年同期1社から国内4社、海外1社の合計5社に増加したものの、すぐに売却せず、タイミングを見極めながら売却時期を検討したため、前年同期比で減収となった。このため、実現キャピタルゲインは106.2%増の3億7100万円となった。 他方、営業収益は前年同期比40.0%減となった。投資先企業の財務状況の悪化したため、投資損失引当金繰入額を計上したものの、販管費を14%削減したことが奏功し、大幅な減収にもかかわらず赤字幅を縮小した。 なお、投資実行額については、新規で12社に投資した。新規投資額は、前年同期比42.9%増の11億9800万円となった。 2013年3月期の見通しは非開示。株式市場等の変動要因による影響が極めて大きく、合理的な業績予想が困難なため、としている。