MTIの3Qは有料会員の減少が響き営業益41%減

エムティーアイ(MTI)<9438>は、本日(7月26日)、第3四半期累計(10-6月期)の連結決算を発表し、売上高219億円(前年同期比10.4%減)、営業利益16億円(同41.8%減)、経常利益16億円(同41.9%減)、四半期純利益4億円(同72.7%減)だった。     ■フィーチャフォン中心に有料会員の減少続く 同社では、全体の有料会員数が減少したことが主な要因としている。音楽配信のダウンロード数減少と、原価率の低い生活情報系サービスの売上構成比が上昇し、原価率が下がったものの、減収分を補えなかった。さらに外注費や人件費の増加による販売管理費の増加、のれん減損損失や固定資産除却損等の特別損失を計上したことなども収益を押し下げた。 有料会員数については、スマートフォン向けが前期末比156万人増の229万人と大きく伸びた一方、フィーチャフォン向けは減少傾向が続き、同246万人減の575万人となった。全体では、同90万人減の804万人となった。第2四半期段階では36万人の減の858万人だったが、4-6月期に入ってフィーチャフォンの減少が加速したことになる。   ■2012年9月期の見通し 2012年9月期は、売上高300億円(前期比7.2%減)、営業利益18億円(同51.4%減)、経常利益17億円(同51.8%減)、当期純利益5億円(同72.2%減)を見込む。従来予想から変更なし。     スマートフォン向けのサービス強化の取り組む方針。夏商戦期に積極的なプロモーションを実施するとともに、新サービスとして人気アイドルグループのAKB48の公式トレーディングカードゲームを楽しめるサービスを投入するほか、『music.jp』と『music.jp PLAY』を iPhone/iPadに対応する予定。 また独自のスマートフォン向け会員認証・決済プラットフォーム「mopita」は、2012年6月末で登録ID数は400万人を突破するなど順調に拡大しているが、新たな成長事業の確立に向けて、その機能を継続強化するとともに、他社サービスとの連携強化にも取り組む。