トーセ、第3四半期は営業益21％増…原価低減と作業効率の向上で

トーセ<4728>は、本日（7月12日）、第3四半期（2011年9月～2012年5月期）の連結を発表し、売上高が前年同期比5.9％減の35億3300万円、営業利益が同21.2％増の2億5100万円、経常利益が同30.0％増の2億7900万円、四半期純利益が同27.1％増の1億4600万円だった。     同社では、ゲームソフト開発事業において大型タイトルの開発完了の時期が第4四半期以降となったことで減収となったものの、利益面では、受注に至らなかった案件を補うための受注活動で失注が少なかったことに加え、作業効率の向上と原価低減を推し進めたことが奏功し、21％を超える営業増益となった。 開発完了タイトルは、家庭用ゲームソフトが18タイトル、パソコン向けが3タイトル、パチンコ・パチスロ向け1タイトル、アミューズメント向け1タイトル、携帯端末向け44タイトル、その他1タイトルの合計68タイトルだった。 セグメント別の状況は以下のとおり。 ■ゲームソフト開発事業は、売上高25億2800万円（同7.0％減）、営業利益2億1600万円（同48.1％増）だった。大型タイトルの開発完了の時期が第４四半期以降となったことや子会社の事業進捗に遅れが発生した。しかし、ニンテンドー３ＤＳ向けや海外向けタイトル、パチンコ・パチスロ関連のタイトルなどのロイヤリティ売上が順調に推移した。 ■モバイル開発事業は、売上高7億85百万円（同3.8％減）、営業利益4500万円（同110.7％増）だった。モバイルサイトの運営については運営サイトの見直しを行った結果、運営売上やロイヤリティが減少したものの、大幅な増益となった。   ■2012年8月期の見通し 2012年8月期は、売上高57億4600万円（前期比0.1％増）、営業利益3億3900万円（同10.3％減）、経常利益3億6000万円（同0.5％増）、当期純利益1億9600万円（同4.1％減）を見込む。