MTI、第2四半期は有料会員減少し営業益が35%減…スマホ向け伸び会員数は足元下げ止まり

エムティーアイ(MTI)<9438>は、本日(4月26日)、第2四半期の連結決算を発表し、売上高が前年同期比10.0%減の147億円、営業利益が同35.3%減の11億5000万円、経常利益が同35.5%減の11億4000万円、四半期純利益が同80.8%減の1億7600万円だった。有料会員の減少が主な要因だが、足元ではスマートフォン有料会員の増加もしており、会員数についても下げ止まりの傾向が見られる。     同社では、フィーチャフォンからスマートフォンに移行したことに有料会員数が減少したことが主な要因だった。音楽系サービスのダウンロード数の減少や原価率の低い情報系サービスが伸びたほか、広告宣伝費の抑制を行ったものの、減収分をカバーできなかった。またのれん減損損失を計上したため、純利益は80%を超える減少となった。 なお、会員数については、2012年3月末で2011年9月期比36万人減の858万人となった。大きく減っているように見えるが、2011年12月との比較では1万人減にとどまった。内訳は、フィーチャフォンが160万人減の661万人、スマートフォンが同124万人増の197万人となった。   ■2012年9月期の見通し 2012年9月期は、売上高が前期比7.2%減の300億円、営業利益が同51.4%減の18億円、経常利益が同51.8%減の17億8000万円、当期純利益が同72.2%減の5億円を見込む。     引き続きスマートフォン向けサービスの有料会員数の拡大とサービス機能の拡充に注力するとともに、中期的な成長を見据え、新たな成長事業の確立に向けた取り組みについても積極的に推進する。 スマートフォン向け有料会員数の拡大に向けて、積極的なプロモーション活動を展開するほか、オフショア開発の規模拡大、積極的な経験者採用、研修体系の整備などにより開発体制を強化する。新サービスについては、独自のスマートフォン向け会員認証・決済プラットフォーム「mopita」の機能強化と会員数の増加、サービスの増加に取り組む。