ボルテージ、第3四半期は増収減益も計画線で着地…ソーシャルゲームの比率上昇や広告宣伝で

ボルテージ<3639>は、本日(4月24日)、第3四半期決算を発表し、売上高を26.8%伸ばしたものの、営業利益、経常利益、四半期純利益はいずれも2ケタの減益となった。 同社では、主軸のモバイルコンテンツ事業が伸びたことで増収を達成したものの、販売手数料のため、利益率でやや低いソーシャルアプリの売上比率が伸びたことや、テレビCMの積極出稿による広告宣伝費の増加が収益が収益を圧迫したため、としている。 同社の発表した第3四半期(7月~3月期)の決算は、売上高58億7200万円(前年同期比26.8%増)、営業利益5億8700万円(同14.5%減)、経常利益5億9100万円(同13.6%減)、四半期純利益3億4600万円(同13.3%減)だった。     事業セグメント別の状況は以下のとおり。 モバイルコンテンツ事業は、売上高57億1100万円(同29.6%増)、セグメント利益11億2200万円(同4.0%減)だった。ソーシャルアプリ数は19タイトル(スマートフォン6タイトル)、キャリア公式サイト数は112タイトル(スマートフォン向けは月額課金版27タイトル、落切課金版7タイトル)、海外市場向けは北米市場向け2タイトルだった。 ソーシャルアプリは、新たに8タイトルの提供を開始した。このうち、スマートフォン向けは5タイトルで、スマートフォン向けの売上は伸びているという。 キャリア公式サイトは、35タイトル(内、スマートフォン向けは月額課金版26タイトル、落切課金版5タイトル)のリリースを開始したほか、スマートフォン向けへの移行は概ね完了したとのこと。 また、海外市場向けスマートフォンアプリは、「Romance Sims」シリーズ2タイトルをリリースした。3月投入の第2弾「My Forged Wedding」は、第1弾を上回る好調な立ち上がりだったという。 このほか、モバイルコマース事業は、売上高1億5400万円(同23.2%減)、セグメント損失4500万円(前年同期2200万円の損失)だった。3月31日の事業閉鎖に向けて、在庫品の販売に注力し、予定通り閉鎖した。   ■2012年6月期の見通しと計画 2012年6月期は、売上高80億5000万円(前期比226.8%増)、営業利益8億4000万円(同9.6%増)、経常利益8億3900万円(同10.2%増)、当期純利益4億9400万円(同11.3%増)を見込む。     ソーシャルアプリについては、スマートフォン向けタイトルの充実を図っていく。アプリの世代進化を進め、来期第1四半期中(7-9月期)に第4世代アプリを提供する予定。またWEB開発フレームワーク「S-VF」を9月を目処に開発完了させ、フィーチャフォンとスマートフォンの一体化による開発期間の短縮と品質向上の両立を図る。 キャリア公式サイトは、テレビCMを出稿するとともに、個別課金の強化を継続し、顧客単価の維持を図る計画。スマートフォン向けは、月額課金版を5月に1タイトル投入する予定。開発面では、落切課金版向けアプリライブラリ「K-Vapl」の初期開発を6月目途で完了し、開発の効率化を図っていく。 海外市場向けスマートフォンアプリは、ソーシャルアプリ版を第4四半期中に投入する予定。また、北米市場へのコンテンツ配信を本格化するため、米国拠点の設立準備を進めていく。
株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高42億5700万円、営業損益8400万円の赤字、経常損益6300万円の赤字、最終損益3900万円の赤字(2023年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
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