セガサミーHD、コンシューマ事業の構造改革で71億円の特損計上…オンライン・ソーシャルにシフト

セガサミーホールディングス<6460>は、本日(3月30日)、セガを中心としたコンシューマ事業の来期以降の収益改善と成長軌道への回帰を実現するため、欧米市場における家庭用ゲームソフト分野の組織を合理化する一方、モバイル・オンラインゲーム分野の開発を強化するなど構造改革を行う、と発表した。

同社によれば、欧米における厳しい経済環境と、家庭用ゲームソフトの市場環境の急速な変化を受けて、コンシューマ事業は営業損失を計上する見込みとなったことを受けての対応だ。欧米市場における家庭用ゲームソフト分野を担当する組織を合理化し、安定的に収益を創出できる体制を構築する。

具体的な取り組みとして、 欧米市場向けタイトルの収益見通しを厳格に精査し、翌期以降は「Sonic the Hedgehog」、「Football Manager」、「Total War」、「Aliens」など確固たる収益が期待される有力なIPに販売を絞り込む。これに伴い、開発を進めていた一部タイトルの開発を中止する。

また、当期末から翌期にかけて欧米市場において販売するゲームソフトに係る仕掛品の収益性を再評価し、一部タイトルの仕掛品の評価減を行う。さらに欧米市場における組織合理化に伴い、現在流通している市中在庫を含め、ゲームソフト在庫の費用引当処理を行う。

同時に、コンシューマ事業で構造改革を実施するため、約71億円の特別損失を計上する。これに伴い、2012年3月期の業績予想を下方修正し、売上高3940億円(前回予想4400億円)、営業利益600億円(同770億円)、経常利益595億円(同755億円)、当期純利益200億円(同380億円)とした。修正率は、売上高10.5%減、営業利益22.1%減、経常利益21.2%減、当期純利益47.4%減となった。

 

セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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