SBIHDとDガレージ、国内外のネット企業への投資事業で提携…DガレージがSBIベリトランスも買収

国内ベンチャーキャピタル大手2社による強力なタッグが結成された。SBIホールディングス<8473>と、デジタルガレージ<4819>は、本日(3月29日)、投資・インキュベーション事業のグローバル展開に関する業務提携を行うことで基本合意した、と発表した。 デジタルガレージは、米国に戦略拠点を設立し、日本で成功を収めてきたインキュベーションビジネスのグローバル展開を進めている一方、SBIはアジアの新興国を中心に現地の有力パートナーと連携し、投資事業・金融サービス事業の海外展開を推進している。 今回、両社はそれぞれ米国とアジアという異なる地域に強みを有していることから、今回の提携に至ったようだ。今後は両社が連携してグローバルに有望なサービスを提供するインターネット関連企業を発掘し、投資・インキュベートしていく事業を展開する予定。 その第一弾として、米国、アジア、日本のインターネット関連企業を主な投資対象とした投資ファンドを共同で設立することを今後検討する。 同時に、SBIは、子会社SBIベリトランスの全株式をデジタルガレージの子会社ウィールに譲渡することも発表した。譲渡価額は130億円。 SBIベリトランスは、インターネット決済を手がけており、中国本土向けショッピングモールサービスを運営するなど国内だけでなく中国向けサービスに強みを持つ。今回、ベリトランスを子会社化することで、コンビニなどの現金決済に強いデジタルガレージとの補完性を発揮し、電子決済インフラにおける国内最大のプラットフォームを目指す、としている。 なお、SBIHDは、これに伴い、2012年3月期において87億円の株式売却益が特別利益として計上される見込み。