さくらインターネット、第3四半期は減価償却費などが圧迫し経常益28%減

さくらインターネット株式会社さくらインターネット<3778>は、本日(1月27日)、第3四半期累計(2011年4-12月期)の連結業績を発表し、増収となったものの、28%超の経常減益となった。レンタルサーバーやVPSサービスのラインナップ強化で売り上げを伸ばしたものの、石狩データセンターの新設や堂島データセンターの設備強化に伴う減価償却費が増加したことが主な要因。堂島データセンターの賃借料負担の増加も収益を圧迫した。 さくらインターネットの発表した第3四半期業績は、売上高68億3900万円(前年同期比7.4%増)、営業利益7億0700万円(同25.2%減)、経常利益6億5900万円(同28.6%減)、四半期純利益4億2700万円(同7.0%減)だった。     サービス別の状況は以下のとおり。 ハウジングサービスは、売上高が0.2%減の22億5800万円だった。ハウジングサービスからホスティングサービスに移行を検討する顧客層が増加していることや、都市部のラック供給量が増加し、価格競争が激化した。 専用サーバサービスは、売上高が3.5%増の24億4000万円だった。初期費用負担の低いVPSサービスやクラウドサービスとの競合が増え、新規受注に伸び悩みが見られるものの、既存顧客の積上げが寄与した。 レンタルサーバサービスは、売上高が16.1%蔵の12億5400万円だった。多様化、高度化する顧客ニーズに対応するため、新プランの投入や既存サービスの機能強化に取り組んだことが奏功した。 VPSサービスの売上高は、1996.0%増の2億3500万円だった。上位プランの投入などサービスラインナップの拡充に努めた。またドメイン取得サービスなどを提供するその他サービスの売上高が0.7%減の6億4900万円となった。   ■2012年3月期の業績予想 2012年3月期の業績予想は、売上高91億5000万円(前期比6.6%増)、営業利益7億6000万円(同38.0%減)、経常利益7億1000万円(同40.6%減)、当期純利益4億5000万円(同21.4%減)を見込む。新規受注や初期費用の高いサービスの売り上げが伸び悩むため、売上高を下方修正したものの、経費の見直しなどを行ったことにより、経常利益、純利益を上方修正している。  
さくらインターネット株式会社
http://www.sakura.ad.jp/

会社情報

会社名
さくらインターネット株式会社
設立
1999年8月
代表者
代表取締役社長兼最高経営責任者 田中 邦裕
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
3778
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