日本テレビ、アニメ制作のマッドハウスの第三者割当を引き受け子会社化

 日本テレビ放送網<9404>は、2月8日、アニメ制作会社のマッドハウスの第三者割当増資を引き受け、同社を子会社化すると発表した。  日本テレビは、マッドハウスの普通株式2800株を所有する第2位株主だったが、マッドハウスが行う12万8667株・総額約10億円の第三者割当増資を引き受けることになる。これにより、日本テレビの所有割合は84.5%で、筆頭株主に躍り出ることになる。払込期日は2月18日。  老舗のアニメ制作会社であるマッドハウスは、多数の実績を残してきたが、日本テレビとは「サマーウォーズ」の共同制作を行うなど緊密な関係にあった。今回、日本テレビは、マッドハウスをグループ内に取り込むことで、映画や放送、商品化、ビデオグラム化など幅広いビジネス展開ができると判断したという。  今後、日本テレビがコンテンツビジネスに精通した人材をマッドハウスに送り込み、マッドハウスのアニメ制作力と日本テレビグループの企画力・営業力を結合させ、市場ニーズにあったアニメ作品を生み出すとのこと。さらに日本テレビの有するコンテンツ管理ノウハウも導入し、3年後には営業利益3億円を目指す、としている。