アリババグループのデータインテリジェンスの中枢であるアリババクラウドは、6月14日に、日本のゲーム企業の事業支援を目的として、ゲーム開発分野に最適な製品ラインアップや中小企業向け無料サービスの拡充を発表。
この日、同社のオンライン記者説明会が行われた。
まず始めに、アリババクラウド・ジャパンサービスのカントリーマネージャーであるユニーク・ソン氏が、アリババクラウド日本市場戦略の最新状況と、中小ゲーム企業向け新支援プログラムについて説明した。
アリババクラウドは世界で24リージョン、75アベラビリティゾーンを展開し、2800+のノードで70ヵ国以上をカバー。日本では、2つのデータセンターを通じてクラウドサービスを提供し、企業のグローバル展開をサポートしているとのこと。
ユニーク・ソン氏は「我々はアジアパシフィック地域でポテンシャルを感じており、これからも同地域で投資を拡大していく予定」という。また、日本においても顧客のニーズに合わせたデータセンターの規模を、引き続き増大していくとのことだ。
その他、安全・安心に利用できるよう法規制・産業基準を両方満たしたサービスを提供し、グローバル基準のコンプライアンスに加え、地域別標準にも対応。
「アリババクラウドはゲーム業界においても多くのノウハウを持ち、幅広いプロダクトラインで企業のカスタマーをサポートしている」とユニーク・ソン氏。「大手のみならず中小企業も同クラウドを利用している」と続けた。
そして、ゲーム企業がアリババクラウドを採用する理由については、「高いコストパフォーマンスだけでなく、幅広いプロダクトラインと、多言語対応などのサポート体制」だと説明した。
また、アリババクラウドが2019年に発足したJapan SME Gaming Support(JSGS)についても触れられた。
JSGSは、日本のゲーム開発・運営企業が、アリババクラウドのゲーム・エコシステム内の100以上の地域パートナーとネットワークを構築し、新しいゲームをコスト効率よく開発できるように支援するもの。
ユニーク・ソン氏は「ゲームを運営する企業にとっては、サーバーの安定性は最重要視されている。我々は顧客のニーズに合わせるため、ゲームロンチ時やイベント実施する時など、特別な時期において24×7のフルサポートをしている」と語った。
同社のプロダクトラインの充実ぶりについても触れ、下のサービス以外に「ゲームデータのリアルタイム分析サービスも提供可能」とユニーク・ソン氏。「ゲームデータを分析することでゲーム業界により効率的な運営方針を決められるようになると信じている」とコメントした。
加えて、今年は引き続きグローバル市場での先進事例や新しいソリューションを日本にて提供。AIとIoTにも力を入れ、プロダクトラインとサービス面を両方強化していくことを明かした。
なお、この日は以下の内容のリリースも発信された。
「アリババクラウドは、日本のゲーム開発企業の事業成長をサポートするために、無料で利用可能なサービスラインアップを増加しました。日本のゲーム業界の中小企業は、無料のクラウドコンピューティング・リソースを少なくとも2ヶ月間、申請することができます。
また、アリババクラウドは、ガートナー社からアジア太平洋地域におけるIaaSプロバイダーとして3年連続で市場シェア1位の評価を受けており、その知見を活かして、アジア地域を中心に、グローバル展開を目指すゲーム開発企業へ、技術サポート、トレーニング、現地パートナーとの提携サポート、ビジネス・コンサルテーションを無料で提供します。
そのほか、ゲーム業界をはじめとするアリババクラウドの利用企業に向けて、業務時間帯や必要な時に応じて、リアルタイムでコミュニケーションを取ることができるようにカスタマーサポート体制を強化しています」(リリースより抜粋)
続いて、アリババクラウド・ジャパンサービスのシニアソリューションアーキテクトである与謝野正宇氏が、ゲーミングソリューションとリアルタイムDWH「Hologres」について紹介した。
▲アリババクラウドの概要とプロダクトオーバービュー。
現在、ゲームのインフラに関連する部分に関して、アリババクラウドは開発、パブリッシング、運営において多くのソリューションを提供している。
この日与謝野氏が話したのは、ゲームパブリッシングの部分。ここに対して、アリババクラウドが提供しているゲームソリューションを紹介した。
また、ゲームで利用されている代表的なプロダクトとして、バーチャルマシンやデータベース関連、セキュリティ関連、コンテナサービス、データ分析関連、OSS、CDNなど様々なものがあるという。
それらプロダクトの中で、この日のメイントピックスとして発表されたのが、PostgreSQLと高い互換性を持ち、トランザクション処理と分析処理を同時にサポートするDWHサービス「Hologres」の日本市場への提供開始について。
「Hologres」は、大規模データの複雑な多次元分析ニーズにも簡単に対応できるよう、ミリ秒単位のレスポンスを提供。
また、オンデマンドでのコンピューティング及びストレージ・リソースの高速スケーリングに対応しており、毎秒1億3千万のトランザクションを処理するほか、PostgreSQLとの互換性、PostgreSQL開発及びO&M(Operation & Maintenance)ツールの容易に活用できる特長などを備えているという。
アリババクラウドの製品ラインアップに「Hologres」が加わったことで、Container Service for Kubernetes、クラウドネイティブのデータベースPolarDB、データ分析のLogService、サーバー移行ツールのServer Migration Center、セキュリティ関連のAnti-DDOSなど、アリババクラウドのゲーミング・ソリューションがさらに豊富になるとのこと。
最後にアリババクラウドの最新のユーザー事例として、リリース初日で100万ダウンロードを達成したアプリ『五等分の花嫁』をはじめとする人気ゲームの企画・開発・運営を手掛ける、enish<3667>の技術部リーダー、譚琳氏がアリババクラウドの導入背景と効果について語った。
まず導入に至る同社の課題として、以下の4項目を挙げた譚琳氏。
これらの課題がアリババクラウドを利用することで全てクリアできるとことが、導入の決め手となったそうだ。
▲実際にアリババクラウドを活用した結果。
その他、譚琳氏からアリババクラウドを利用中の同社タイトルや、実際に利用中のアリババクラウドサービスについて紹介。
また、今後利用したいサービスとして、さきに与謝野氏から発表された「Hologres」などが挙げられた。
譚琳氏は、アリババクラウドを利用した感想について、「アジア地域で問題なくクラウド基盤を利用できることが、当社にとって重要なポイントでした。アリババクラウドのコストパフォーマンスには目を見張るものがあり、提供されるサービスの種類の多さも魅力的でした。また、優れたサポート体制も開発の大きな助けとなっています」(リリースより抜粋)とコメントした。
この日、同社のオンライン記者説明会が行われた。
まず始めに、アリババクラウド・ジャパンサービスのカントリーマネージャーであるユニーク・ソン氏が、アリババクラウド日本市場戦略の最新状況と、中小ゲーム企業向け新支援プログラムについて説明した。
アリババクラウドは世界で24リージョン、75アベラビリティゾーンを展開し、2800+のノードで70ヵ国以上をカバー。日本では、2つのデータセンターを通じてクラウドサービスを提供し、企業のグローバル展開をサポートしているとのこと。
ユニーク・ソン氏は「我々はアジアパシフィック地域でポテンシャルを感じており、これからも同地域で投資を拡大していく予定」という。また、日本においても顧客のニーズに合わせたデータセンターの規模を、引き続き増大していくとのことだ。
その他、安全・安心に利用できるよう法規制・産業基準を両方満たしたサービスを提供し、グローバル基準のコンプライアンスに加え、地域別標準にも対応。
「アリババクラウドはゲーム業界においても多くのノウハウを持ち、幅広いプロダクトラインで企業のカスタマーをサポートしている」とユニーク・ソン氏。「大手のみならず中小企業も同クラウドを利用している」と続けた。
そして、ゲーム企業がアリババクラウドを採用する理由については、「高いコストパフォーマンスだけでなく、幅広いプロダクトラインと、多言語対応などのサポート体制」だと説明した。
また、アリババクラウドが2019年に発足したJapan SME Gaming Support(JSGS)についても触れられた。
JSGSは、日本のゲーム開発・運営企業が、アリババクラウドのゲーム・エコシステム内の100以上の地域パートナーとネットワークを構築し、新しいゲームをコスト効率よく開発できるように支援するもの。
ユニーク・ソン氏は「ゲームを運営する企業にとっては、サーバーの安定性は最重要視されている。我々は顧客のニーズに合わせるため、ゲームロンチ時やイベント実施する時など、特別な時期において24×7のフルサポートをしている」と語った。
同社のプロダクトラインの充実ぶりについても触れ、下のサービス以外に「ゲームデータのリアルタイム分析サービスも提供可能」とユニーク・ソン氏。「ゲームデータを分析することでゲーム業界により効率的な運営方針を決められるようになると信じている」とコメントした。
加えて、今年は引き続きグローバル市場での先進事例や新しいソリューションを日本にて提供。AIとIoTにも力を入れ、プロダクトラインとサービス面を両方強化していくことを明かした。
なお、この日は以下の内容のリリースも発信された。
「アリババクラウドは、日本のゲーム開発企業の事業成長をサポートするために、無料で利用可能なサービスラインアップを増加しました。日本のゲーム業界の中小企業は、無料のクラウドコンピューティング・リソースを少なくとも2ヶ月間、申請することができます。
また、アリババクラウドは、ガートナー社からアジア太平洋地域におけるIaaSプロバイダーとして3年連続で市場シェア1位の評価を受けており、その知見を活かして、アジア地域を中心に、グローバル展開を目指すゲーム開発企業へ、技術サポート、トレーニング、現地パートナーとの提携サポート、ビジネス・コンサルテーションを無料で提供します。
そのほか、ゲーム業界をはじめとするアリババクラウドの利用企業に向けて、業務時間帯や必要な時に応じて、リアルタイムでコミュニケーションを取ることができるようにカスタマーサポート体制を強化しています」(リリースより抜粋)
続いて、アリババクラウド・ジャパンサービスのシニアソリューションアーキテクトである与謝野正宇氏が、ゲーミングソリューションとリアルタイムDWH「Hologres」について紹介した。
▲アリババクラウドの概要とプロダクトオーバービュー。
現在、ゲームのインフラに関連する部分に関して、アリババクラウドは開発、パブリッシング、運営において多くのソリューションを提供している。
この日与謝野氏が話したのは、ゲームパブリッシングの部分。ここに対して、アリババクラウドが提供しているゲームソリューションを紹介した。
また、ゲームで利用されている代表的なプロダクトとして、バーチャルマシンやデータベース関連、セキュリティ関連、コンテナサービス、データ分析関連、OSS、CDNなど様々なものがあるという。
それらプロダクトの中で、この日のメイントピックスとして発表されたのが、PostgreSQLと高い互換性を持ち、トランザクション処理と分析処理を同時にサポートするDWHサービス「Hologres」の日本市場への提供開始について。
「Hologres」は、大規模データの複雑な多次元分析ニーズにも簡単に対応できるよう、ミリ秒単位のレスポンスを提供。
また、オンデマンドでのコンピューティング及びストレージ・リソースの高速スケーリングに対応しており、毎秒1億3千万のトランザクションを処理するほか、PostgreSQLとの互換性、PostgreSQL開発及びO&M(Operation & Maintenance)ツールの容易に活用できる特長などを備えているという。
アリババクラウドの製品ラインアップに「Hologres」が加わったことで、Container Service for Kubernetes、クラウドネイティブのデータベースPolarDB、データ分析のLogService、サーバー移行ツールのServer Migration Center、セキュリティ関連のAnti-DDOSなど、アリババクラウドのゲーミング・ソリューションがさらに豊富になるとのこと。
最後にアリババクラウドの最新のユーザー事例として、リリース初日で100万ダウンロードを達成したアプリ『五等分の花嫁』をはじめとする人気ゲームの企画・開発・運営を手掛ける、enish<3667>の技術部リーダー、譚琳氏がアリババクラウドの導入背景と効果について語った。
まず導入に至る同社の課題として、以下の4項目を挙げた譚琳氏。
これらの課題がアリババクラウドを利用することで全てクリアできるとことが、導入の決め手となったそうだ。
▲実際にアリババクラウドを活用した結果。
その他、譚琳氏からアリババクラウドを利用中の同社タイトルや、実際に利用中のアリババクラウドサービスについて紹介。
また、今後利用したいサービスとして、さきに与謝野氏から発表された「Hologres」などが挙げられた。
譚琳氏は、アリババクラウドを利用した感想について、「アジア地域で問題なくクラウド基盤を利用できることが、当社にとって重要なポイントでした。アリババクラウドのコストパフォーマンスには目を見張るものがあり、提供されるサービスの種類の多さも魅力的でした。また、優れたサポート体制も開発の大きな助けとなっています」(リリースより抜粋)とコメントした。