『原神』『ポケGO』『プロスピ』首位獲得も『ウマ娘』が二の足を使って差し返す 『二ノ国』が非常に好調な出足 App Store振り返り



先週(6月5日~11日)のApp Store売上ランキングの動きを振り返っていくと、全体としてみると、前週と同じく、Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』が強さを示した1週間だった。途中、『ポケモンGO』や『プロ野球スピリッツA』『原神』が首位となったものの、いずれも1日にとどまった一方、『ウマ娘 プリティーダービー』が7日中4日間、首位を獲得した。

3タイトルの首位を獲得したと思われる要因は以下のとおり。

・『ポケモンGO』:「フカマル」のコミュニティ・デイを開催。「コミュニティデイボックス」の販売や「りくザメポケモンを解明せよ!」を体験できるチケットを販売。

・『プロ野球スピリッツA』:リアルタイム対戦の対決動画に出演した選手たちが「2021 エキサイティングプレイヤー第1弾」として登場。その選手たちが排出対象となった「エキサイティングプレイヤーセレクション」を開催。

・『原神』:6月9日のアップデート後より、★5キャラ「逃げ回る太陽・クレー(炎)」などの出現確率が大幅にUPしたイベント祈願「フレアの訪れ」や、武器ピックアップイベント祈願「神鋳賦形」を開催。

なお、『ウマ娘』が週末に首位を奪還したが、新たな育成ウマ娘『セイウンスカイ』が登場する「ピックアップ プリティーダービーガチャ」と、サイレンススズカとタマモクロスが登場する「ピックアップ サポートカードガチャ」を6月10日12:00より開催したことが主な要因とみられる。

この週の注目は、やはりネットマーブルとレベルファイブの新作『二ノ国:Cross Worlds』だろう。リリースした6月10日にApp StoreストアセールスランキングでTOP10に入り、翌日には一時3位まで上がるなど非常に好調な出足をみせた。無料ランキングでも首位を継続するなど、新規ユーザーの流入も継続しており、今後も活躍が期待できそうだ。
 
出所:AppAnnie


 
■6月7日

Nianticとポケモンの『ポケモンGO』が首位に立った。『ポケモンGO』は、6月6日11時より、「フカマル」のコミュニティ・デイを開催しており、「ハイパーボール」50個などがセットになった「コミュニティデイボックス」の販売や、限定のスペシャルリサーチ「りくザメポケモンを解明せよ!」を体験できるチケットをの販売などが売上に寄与したようだ。
 
出所:AppAnnie


また、この日は、Moontonが6月3日にサービスを開始したばかりの新作『アカシッククロニクル~黎明の黙示録』が25位とトップ30入りを果たした。『モバイル・レジェンド』の世界観に基づいて創作された異世界ファンタジー放置系RPGとなる本作だが、現在はプレミアム召喚を100回行うたびに、任意タイプの星5のSSRヒーローを獲得できることなどがスタートダッシュにつながっているもよう。
 
出所:AppAnnie


ほか、スクウェア・エニックスの2タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』と『SINoALICE(シノアリス)』がトップ10に復帰した。



 
■8日

Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』が首位を回復した。トップ10圏内では、ポノスの『にゃんこ大戦争』が前日の88位から6位に飛び込んできた。『にゃんこ大戦争』は、6月7日11時より、シリーズ累計6000万ダウンロード突破を記念した期間限定記念イベント第1弾を開始し、その中で女性キャラクターが大集合した期間限定レアガチャ「女王祭」を実施していることなどが売上に大きく寄与しているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、コナミデジタルエンタテインメントの『eFootball ウイニングイレブン 2021』が前日の38位から14位に浮上してきた。『ウイイレ2021』は、まもなく開催予定の「EURO2020」に合わせて、各国代表の注目選手が限定デザインで登場したエージェントや12人のレジェンドをピックアップしたエージェントなどを開催していることが順位上昇につながったもよう。
 
出所:AppAnnie


ほか、Supercellの『クラッシュ・ロワイヤル』や、アニプレックスの『ディズニー ツイステッドワンダーランド』などがトップ30に復帰した。


 
■9日

コナミデジタルエンタテインメントの『プロ野球スピリッツA』が首位に立った。『プロスピA』は、6月8日より、リアルタイム対戦の対決動画に出演した選手たちが「2021 エキサイティングプレイヤー第1弾」として登場しており、その選手たちが排出対象となった「エキサイティングプレイヤーセレクション」を開催していることがなどが首位獲得の原動力となっているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、KLab<3656>とブロッコリー<2706>の『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』が前日の217位から20位に急上昇してきた。『シャニライ』は、本日6月9日の四ノ宮那月と来栖翔の誕生日を記念したキャンペーンを開催しており、2人それぞれのプロマイドが確定となる「BIRTHDAY撮影」を実施していることなどが大きく順位を押し上げたもよう。
 
出所:AppAnnie


 
■10日

miHoYoの『原神』が首位に立った。『原神』は、6月9日のアップデート後より、★5キャラ「逃げ回る太陽・クレー(炎)」などの出現確率が大幅にUPしたイベント祈願「フレアの訪れ」や、武器ピックアップイベント祈願「神鋳賦形」を実施していることなどが売上に大きく寄与しているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、コナミデジタルエンタテインメントの『実況パワフルプロ野球』が前日の46位から5位に飛び込んできた。『パワプロ』は、6月9日のメンテナンス後より、「祝賀会 4,500万DL記念スペシャルステップアップガチャ 第2弾」を開催しており、新イベキャラの「[プライベート]館橋 水奈都」が登場していることなどが順位を押し上げたもよう。
 
出所:AppAnnie


ほか、バンダイナムコオンラインの『アイドリッシュセブン』や、バンダイナムコエンターテインメントの『僕のヒーローアカデミア ULTRA IMPACT』などがトップ30に復帰した。


 
■11日

Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』が差し返して再び首位に立った。『ウマ娘』は、新たな育成ウマ娘「★3セイウンスカイ」が登場したプリティーダービーガチャを6月10日12時より開始しており、売上を伸ばしているようだ。

また、続く2位にはスクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストウォーク』が前日の17位から浮上してきた。『DQウォーク』は、6月10日より、「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」イベントの第3章を追加するとともに、新スキル「イオマータ」を習得する★5「いかずちのつえ」を含む天の恵み装備が登場した「天の恵み装備ふくびき」を開始していることが今回の順位上昇につながったもよう。
 
出所:AppAnnie


そして、この日の最大のトピックスは、ネットマーブルとレベルファイブが前日6月10日10時よりサービスを開始したばかりの新作『二ノ国:Cross Worlds』が4位と早くもトップ10入りを果たしたことだろう。

本作は、企画・制作をレベルファイブ、 アニメ作画をスタジオジブリ、 音楽を久石譲氏が担当するなど、 豪華スタッフによって誕生した世界的に有名なファンタジーRPG「二ノ国」をベースとしたスマホRPGとなるが、無料ランキングで首位となるなど、まずは順調にユーザーのすそ野を広げているようだ。このまま人気を継続し、売上上位タイトルとして定着していくことができるのかどうか、注目されるところだ。
 
出所:AppAnnie
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
https://www.konami.com/games/corporate/ja/

会社情報

会社名
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
設立
2006年3月
代表者
代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
決算期
3月
直近業績
売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
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​Netmarble(ネットマーブル)

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Niantic

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Niantic
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