セガサミー、22年3月期は経常益1066%増の200億円と急回復の見通し 遊技機が黒字転換、ゲームは反動減で減収減益に

セガサミーホールディングス<6460>は、5月13日、2022年3月期の連結業績について、売上高3120億円(前期比12.3%増)、営業利益200億円(同205.2%増)、経常利益200億円(同1066.2%増)、最終利益140億円(同998.9%増)と大幅増益となる見通しと発表した。


・売上高:3120億円(前期比12.3%増)
・営業利益:200億円(同205.2%増)
・経常利益:200億円(同1066.2%増)
・最終利益:140億円(同998.9%増)

 


前期好調だったゲーム事業は減収減益を見込んでいるものの、遊技機事業の経常利益が90億円と前期の113億円の赤字から黒字転換を見込む。またリゾート事業の赤字幅も89億円から50億円に減少する。


【事業セグメント別の見通し】
エンタテインメントコンテンツ事業
・売上高:2130億円(前期比2.2%減)
・経常利益:250億円(前期比10.4%減)

遊技機事業
・売上高:890億円(前期比67.6%増)
・経常利益:90億円(前年同期は113億円の損失計上)

リゾート事業
・売上高:95億円(前期比50.8%増)
・経常利益:50億円(前年同期は89億円の損失計上)

 


《エンタテインメントコンテンツ事業》
コンシューマ分野では、フルゲーム(ゲーム本編)においては『HUMANKIND』、『真・女神転生Ⅴ』、『Total War: WARHAMMER III』、『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』などの大型新作タイトルを複数投入し、販売本数は3787万本(前期比390万本減)を計画している。



F2Pにおいては、2012年7月よりサービスを開始したオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』シリーズの新作である『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』等の新作タイトルを予定している。一方で、前期における巣ごもり効果の反動減を見込むこと、また、大型新作タイトルの発売に伴い開発費の償却やマーケティング費用の増加を見込むことから、前期比では減益となる見通し。



アミューズメント機器分野では、UFOキャッチャーシリーズやプライズ等の販売を予定している。また、前期に実施した構造改革による機能の合理化等に伴い固定費が減少することから、収益性が改善する見通し。

映像・玩具分野では、映像分野において劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』等の新作映画の配分収入や、各種映像配信等を展開するほか、玩具分野においては新製品・定番製品の販売を予定している。


《遊技機事業》
遊技機事業では、2022年3月期において撤去期限を迎える旧規則機の入替需要に向けて主力タイトルを含む新作の投入を進め、販売シェア及び稼働シェアの向上に努めていく。また、開発費抑制や部材共通化によるコスト効率の向上を図り、安定的な収益確保に向けて努めていく。前期に実施した構造改革により固定費等が減少する一方で、タイトル数の増加に伴う広告宣伝費等の費用の増加を見込んでいる。

以上のことから、2022年3月期では、パチスロ遊技機10万1000台(前期比6万6000台増)、パチンコ遊技機10万3000台(前期比3万4000台増)の販売を見込んでいる。


《リゾート事業》
リゾート事業では、『フェニックス・シーガイア・リゾート』においては、引き続き集客強化に取り組んでいく。海外では、『パラダイスシティ』を通じた、IR(統合型リゾート)の開発・運営ノウハウの取得に取り組んでいく。なお、2022年3月期の事業計画の前提として新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、需要が年度を通じて緩やかに回復するものと仮定している。


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セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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