ストーリーテリング、イシイジロウ著作第2弾『ストーリーのつくりかたとひろげかた 大ヒット作品を生み出す物語の黄金律』を4月23日に発売




ストーリーテリングは、星海社新書『ストーリーのつくりかたとひろげかた 大ヒット作品を生み出す物語の黄金律』を4月23日に発売することを発表した。

『ストーリーのつくりかたとひろげかた』はゲームデザイナーのイシイジロウによる『IPのつくりかたとひろげかた』に続く著作となり、映画、ビデオゲームを横断したストーリー創作論について述べた本。

本書は『アイアンマン』、『君の名は。』といったヒット映画の成功法則「三幕構成」、「15のビート」、「感情曲線」を解説するとともに、ビデオゲームなど他ジャンルに応用するノウハウを論じる。また、ストーリー術をより実践的に深化させる方法論として、ストーリーをチームで制作するメソッド「リライティング」を解説。『428〜封鎖した渋谷で〜』の脚本術を丸裸にする。

さらにエンターテインメントに必須な「ミステリー」を分析し、マーダーミステリー、オンライン・イマーシブ・シアターなどの最新のミステリーゲームを紹介。著者が携わった『SECRET CASINO』、『CATSと蘇ったモリアーティ』の制作の裏側を明らかにする。

最終章では、ゲームWebメディア「4Gamer.net」に掲載した「イシイジロウ氏ら第一線で活躍するクリエイターがアドベンチャーゲームを語り尽くす! ――『弟切草』『かまいたちの夜』からはじまった僕らのアドベンチャーゲーム開発史」という座談会記事を著者自らアップデートするとともに、来たるべきAI時代のストーリーテリングを論じる。

アドベンチャーゲームやシミュレーションゲームに存在する特殊な作劇を分析し、AIの新しい概念「プレイヤーAI」と著者が発見した「人狼ゲームのトゥルーエンド」を通して、未来のストーリーを考えるヒントがある、としている。


▼目次より抜粋
〇まえがき
・なぜシナリオライターでもない僕がストーリーのノウハウを語るのか
・これからの物語の可能性
〇第1章 リライティングと三幕構成
・ストーリー作りの地図を作れ
・伝説的だった黒澤明の複数人シナリオ体制
・『428〜封鎖した渋谷で〜』のシナリオ体制
・『アイアンマン』の15のビートの分析
〇第2章 主人公と感情曲線
・感情移入と共感の差異を考える
・『君の名は。』の感情曲線分析
・ビデオゲームの主人公性
・葛藤ができる選択肢
〇第3章 ミステリーとミステリーゲーム
・読者のミステリーに対する欲求は二種類
・新しいミステリーゲーム「マーダーミステリー」
・後期クイーン的問題とは
・第五の壁を越えた『SECRET CASINO』
〇第4章 ゲームの物語作りの最先端とその未来
・『弟切草』のループ構造的なもの
・プレイヤーの錯覚を利用した『ときめきメモリアル』
・AIによる物語の生成
・未来のストーリーテリングの鍵は「プレイヤーAI」だ
・「感情移入」でも「共感」でもない「ロールプレイ」
・物語の千日手を目指して
・来たるべきAI時代のストーリーとの向き合い方


▼著者プロフィール
イシイジロウ
1967年生まれ。アドベンチャーゲームを中心に、さまざまな作品のシナリオ・監督・プロデュース・ディレクションなどを担当する。チュンソフトで『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』監督、『428〜封鎖した渋谷で〜』総監督などを務めたのち、レベルファイブで『タイムトラベラーズ』ディレクターなどを経て2014年に独立、2015年にストーリーテリング設立。近年の仕事に『文豪とアルケミスト』世界観監修、『マジカパーティ』原案、著作『IPのつくりかたとひろげかた』などがある。


▼書籍情報
タイトル:『ストーリーのつくりかたとひろげかた 大ヒット作品を生み出す物語の黄金律』
価格:税込1100円
発売日:全国書店で4月23日より発売
新書:256ページ
ISBN-10:4065228093
ISBN-13:978-4065228098
出版社:星海社
言語:日本語