
壽屋、12月中間決算は営業利益3.9億円と黒字転換 「鬼滅の刃」や「メガミデバイス」好調 中国中心にアジア圏も伸びる 上方修正も

同社によると、「鬼滅の刃」関連アイテムや、自社IP「メガミデバイス」関連のプラモデルの販売が好調に推移したほか、中国を中心にアジア向けの販売も好調だった、としている。あわせて2021年6月通機の業績予想も上方修正した。
・売上高:42億0200万円(前年同期比18.1%増)
・営業利益:3億9500万円(前年同期は5100万円の損失計上)
・経常利益:3億9600万円(前年同期は7200万円の損失計上)
・最終利益:2億7100万円(前年同期は5200万円の損失計上)
卸売販売については、国内において、大人気アニメ「鬼滅の刃」関連アイテムが引き続き売上に貢献した。劇場アニメ「プロメア」より「リオ・フォーティア」を10月に発売、TVアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」より「一色いろは」を11月に発売し、フィギュアの売上に貢献した。
また、「勇者警察ジェイデッカー」よりフルアクションプラモデル「ジェイデッカー」を11月に発売し、プラモデルの売上に貢献した。自社IP製品においても「メガミデバイス」シリーズは、引き続き好調な推移をみせた。その他、自社IP製品である「フレームアームズ・ガール」と、その関連製品である「モデリング・サポート・グッズ」等も堅調な推移をみせ、業績を牽引した。
海外の北米地域では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が依然続くものの、フィギュア製品、プラモデル製品ともに売上は堅調な推移をみせた。
アジア地域では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響も販売活動については限定的にとどまり、プロモーション活動を行うと共に、販売チャネル拡大を推進した結果、フィギュア製品の売上が好調だった。また、国内と同様に「メガミデバイス」などの自社IPのプラモデル製品も好調に推移した。
直営店舗による小売販売については、「にじさんじ」関連商品が好調に推移するものの、新型コロナウイルス感染症に起因するインバウンド需要減少を主な要因とした来店客数の大幅な減少により、売上は伸び悩んだ。
店舗運営では、引き続き新型コロナウイルス感染拡大予防のため、定期的な換気や消毒、レジ前に飛散防止シートの設置など行い、衛生管理やスタッフの健康管理を徹底した。ECサイトによる通信販売では、巣ごもり需要と他社との差別化として直営店舗限定商品や特典の開発を積極的に推進したことにより売上は好調に推移した。
新たな取り組みとして、VR(仮想現実)空間でアバターコミュニケーションに使用できるオリジナルアバター「店員ちゃん」を12月に発売し、「バーチャルマーケット5」に出展した。
同時に、2021年6月通期の業績予想を上方修正し、売上高を78億円から86億円に、営業利益を2億8000万円から6億8000万円に、経常利益を2億4000万円から6億6000万円に、最終利益を1億6600万円から4億5800万円とした。
【予想数字】
・売上高:86億円(前回予想78億円)
・営業利益:6億8000万円(前回予想2億8000万円の利益計上)
・経常利益:6億6000万円(前回予想2億4000万円の利益計上)
・最終利益:4億5800万円(前回予想1億6600万円の利益計上)
【修正率】
・売上高:10.3%増
・営業利益:142.9%増
・経常利益:175.0%増
・最終利益:175.9%増
同社では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でインバウンド需要の回復が遅れているものの、「巣ごもり需要」効果が当初想定を超えるものとなっていること、また中国市場が活況でアジア圏の需要が非常に好調であり、北米市場においても想定を超える売上となっているため、としている。
【進捗率】
・売上高:48.9%
・営業利益:58.1%
・経常利益:60.0%
・最終利益:59.2%
あわせて読みたい( 20年10-12月決算・壽屋(コトブキヤ) )
スマートフォンゲーム最新情報をシェア中
コメント