マイネット、2020年12月期の営業益は11.3億円と黒字転換 「転換点リカバリープラン」で奏功し過去最高益を更新

マイネット<3928>は、2月12日、2020年12月期の連結決算を発表し、売上高は115億3300万円(前年同期比1.0%減)、営業利益は11億3500万円(前年同期は営業損失7億7800万円)、経常利益は11億1600万円(前年同期は経常損失8億1800万円)、最終利益は11億2900万円(前年同期は最終損失24億1200万円)となり、大幅な黒字転換に成功した。「転換点リカバリープラン」による構造改革が成功し、営業利益は過去最高を更新した。


・売上高:115億3300万円(前の期比1.0%減)
・営業利益:11億3500万円(前の期比は7億7800万円の損失計上)
・経常利益:11億1600万円(前の期比は8億1800万円の損失計上)
・最終利益:11億2900万円(前の期比は24億1200万円の損失計上)


同社は、規模成長を追求するべく、2018年から6か月の再設計期間を経て黒字化を目指す「再設計型」タイトルの獲得を開始し、2019年から仕入ペースを加速させる中で、市場に増加している「再設計型」の買取を積極的に行ってきた。加えて、新機能開発などで売上伸長を狙う「グロスアップ」や、他メーカーが開発・運営しているタイトルの海外版を同社が開発・運営する「グローバルチャレンジ」を積極的に推し進めてきた。しかし、これらの施策が、計画と乖離する結果となり、業績が悪化した。

これをうけて、2019年12月期第2四半期決算発表と同時に「転換点リカバリープラン」を発表した。規模成長の追求から持続的利益体質を目指す戦略に転換し、「再設計型」・「グロスアップ」・「グローバルチャレンジ」の取り組みは凍結した。加えて、人員の最適化・全社費用の徹底削減などの構造改革を行った上で、データドリブンスマート運営の徹底を行った。

こういった取り組みにより、持続的利益体質への体制構築は完了し、2020年12月期において、過去最高の通期営業利益を達成した。一方、第4四半期においては、新規獲得タイトルの買取スキームを変更したことによる外注費増加や決算賞与などの一過性費用が発生したため、前四半期比減益となった。第4四半期において、2タイトルの仕入と2タイトルのエンディングを行い、2020年12月末時点での運営タイトル数は36となっている。


 
■2021年12月期の見通し

通期の売上高は116億円(前期比0.6%増)、営業利益は7億5000万円(同33.9%減)、経常利益は7億円(同37.3%減)、最終利益は6億5000万円(同42.5%減)を見込んでいる。新規事業への成長投資に関連した費用を保守的に織り込んだという。


・売上高:116億円(前期比比0.6%増)
・営業利益:7億5000万円(同33.9%減)
・経常利益:7億円(同37.3%減)
・最終利益:6億5000万円(同42.5%減)


2020年代のメガトレンドとして、既存産業のDXが進む中、同社グループは強みのDX技能をゲーム領域とスポーツ領域に投下し、2本柱での成長を進めていく。2021年12月期においては、既存タイトルのマーケティング注力による売上増加や、人件費・外注費単価低減による利益率上昇の取り組みを進めていく。

また、堅実な外部環境下において、新規獲得体制を強化するとともに、運営受託スキームを開始し、ゲームサービス事業の再成長を目指していく。

新規事業においては、AI事業・マーケティング事業をさらに強化しながら、スポーツDX事業としてクラブ運営DXとファンタジースポーツに取り組んでいく。これらの成長投資費用やその他費用を保守的に織り込んだ。
株式会社マイネット
http://mynet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社マイネット
設立
2006年7月
代表者
代表取締役社長 岩城 農
決算期
12月
直近業績
売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3928
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