セガサミーHD、21年3月期の営業益は15億円の赤字から90億円の黒字に エンタテインメントコンテンツ事業のコンシューマ分野の好調持続で

セガサミーホールディングス<6460>は、2月12日、2021年3月期通期の業績予想の修正を発表、遊技機事業の販売台数が減少することで売上高は従来予想を下回る見通しとなったものの、エンタテインメントコンテンツ事業の利益率向上により、営業利益は従来の赤字予想から黒字予想に修正された。

売上高2760億円(増減率2.5%減)
営業利益90億円(前回予想15億円の赤字)
経常利益70億円(同50億円の赤字)
最終損益30億円の赤字(同245億円の赤字)
 

エンタテインメントコンテンツ事業におけるコンシューマ分野の好調が持続していることを主因に、営業利益・経常利益が大幅に改善し黒字転換する見込みとなった。また、引き続き取り組んでいる構造改革に伴う特別利益の計上額が前回予想を上回る見込みであることから、最終損益も前回予想から大幅に改善する見込みとなった。

■遊技機事業
最適な販売時期を慎重に見極めた結果、パチスロ・パチンコともに、第4四半期に投入予定であった一部のタイトルの販売を翌期に変更したことから、2021年3月期における販売タイトル数・販売台数が前回予想から減少する見込みとなった。また、引き続き部材等の棚卸資産の精査を進めていることから、期末に一過性の費用の計上を想定している。これらのことから、売上高・経常利益ともに前回予想を下回る見込み。

■エンタテインメントコンテンツ事業
引き続きリピートタイトルの販売及び F2P(フリートゥプレイ)のタイトルが堅調に推移していることに加え、第4四半期発売の新作タイトル「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(欧米版)」の事前予約が好調なことを主因に、コンシューマ分野が前回予想を大きく上回る見込みとなった。また、コンシューマ分野以外の各分野においても全体的に前回予想から改善傾向にあることから、売上高・経常利益ともに前回予想を上回る見込みとなった。

■リゾート事業
売上高は概ね前回予想と同水準となる見込みだが、日本IR向けの先行費用の未発生や海外において「パラダイスシティ」におけるコストの抑制が進んだことに伴い、経常損失が改善する見込みとなった。

■構造改革の取り組み
引き続き、固定資産・投資有価証券等の非事業性資産を中心にバランスシートの見直しを進めていることから、特別利益は通期で260億円(前回予想75億円)と前回予想よりも増加する見込み。一方で、引き続き事業ポートフォリオの見直しなどに関する取り組みを継していることから、特別損失についても通期で380億円(前回予想340億円)と前回予想から増加する見込みとなった。
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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