ギークス、第3四半期(4~12月)は売上高29%減、営業益28%減 ゲーム事業で2タイトルを第4四半期に納品予定で計画どおりの進捗に

ギークス<7060>は、2月10日、2021年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、第4四半期にゲーム事業で2タイトルの納品を予定するなど、期初から偏重型の予算編成となっていることもあり、計画どおりの減収減益での着地となった。

売上高19億3300万円(前年同期比29.2%減)
営業利益3億8800万円(同28.8%減)
経常利益3億6600万円(同33.1%減)
最終利益2億2100万円(同36.5%減)
 

各セグメントごとの状況は以下のとおり。

①IT人材事業…売上高10億6100万円(前年同期比9.4%増)、セグメント利益6億100万円(同14.7%増)
顧客企業のリモートワーク体制への移行が落ち着いたこともあり、新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に抑制されていた企業の人材採用需要の回復傾向がみられた。集客コストを抑制しながらも、既存業務のデジタル化を進め最適なサービスを提供するためのDXを推進し、ITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ」のさらなる拡充など、サポート体制の強化に努めた。

②IT人材育成事業…売上高8000万円(同56.7%減)、セグメント損益900万円の赤字(前年同期1600万円の黒字)
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年4月以降日本からの渡航が困難な状況となり、事業へ大きな影響が出ている。その中で、新たなサービスとして開始したオンライン授業の提供と、オフショア開発に注力することで、影響を最小限にするよう努めた。

③ゲーム事業…売上高5億8700万円(同58.6%減)、セグメント利益4200万円(同83.9%減)
新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり消費の需要に加え、運営タイトルの好調もあり、堅調に推移した。バンダイナムコオンラインから受託開発した『アイドリッシュセブン』をはじめとした3本のタイトルの運営と、新規タイトルの開発を5本行っている。開発ラインが増加していることから、開発状況に合わせた適切なリソースコントロールに注力している。なお、第3四半期期間中に運営タイトル1本が終了し、1本の新規受注タイトルの開発がスタートした。

④x-Tech事業…売上高2億700万円(同30.1%増)、セグメント損益600万円の赤字(前年同期1700万円の赤字)
VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)、3Dホログラムなど最新の技術を活用した動画コンテンツの制作、また、ゴルフメディア「Gridge」の運営や、ゴルフをはじめとしたスポーツ領域で企業のIT化支援を行った。

■通期予想は前回発表から変更なし
なお、2021年3月期通期の予想については、昨年11月に発表した修正予想から変更なく、以下のとおり。

売上高34億5000万円(前年同期比2.7%減)
営業利益7億円(同2.3%減)
経常利益6億7500万円(同0.1%減)
最終利益4億円(同2.4%増)
 
ギークス株式会社
http://geechs.com/

会社情報

会社名
ギークス株式会社
設立
2007年8月
代表者
代表取締役CEO 曽根原 稔人
決算期
3月
直近業績
売上高159億9700万円、営業利益5億8900万円、経常利益5億6700万円、最終利益2億4400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7060
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