ガーラ、第3四半期(4~12月)は「巣ごもり消費」の恩恵もあり売上高78%増に 低スペック端末対応など見直しで『Rappelz M』はリリース遅延に

ガーラ<4777>は、2月10日、2021年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、『Flyff Legacy(フリフレガシー)』や『Flyff Online(フリフオンライン)』『Rappelz Online(ラペルズオンライン)』が新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によるロックダウンや外出自粛に伴う「巣ごもり消費」の恩恵を受けたこともあり、売上高が増加した。

売上高5億7100万円(前年同期比78.2%増)
営業損益1億3900万円の赤字(前年同期1億9000万円の赤字)
経常損益1億3700万円の赤字(同1億9500万円の赤字)
最終損益1億2900万円の赤字(同2億2900万円の赤字)
 

日本セグメントでは、クラウド関連事業の売上計上があったものの、2019年11月に『FOX-Flame Of Xenocide-(フォックス)』のサービスを終了したことと、2020年9月に『Arcane(アーケイン)』英語版のサービスを終了したことにより、前年同期比較で減収となった。なお、クラウド関連事業は、韓国のMegazone社グループのクラウド事業の日本展開に関して、日本国内の営業サポート業務、運営サポート業務、採用及び人事管理サポート業務、イベントサポート業務を行っている。

韓国セグメントでは、『Flyff Legacy』が新型コロナウイルス流行下の「巣ごもり消費」により前年同期比で売上高が増加した。また、子会社Gala Mixが開発した歩数計アプリ「Winwalk(ウィンウォーク)」もグローバルなネットワークを活かした多言語展開による配信を進めており、売上高が順調に推移している。

子会社Gala Labが開発し2020年3月に東南アジアで英語版の配信を開始した『Rappelz M(ラペルズモバイル)』については、一部のユーザーの低スペック端末でゲームのグラフィックを負荷なく映し出すことができずユーザー離れが生じたことから売上が低調に推移した。そのため、低スペック端末でも利用可能になるようにソフトウェアの改良などを行ったことからグローバルエリアにおけるリリースが遅延している。

現在、ゲームのクオリティの向上や一部の機能の見直し、リリースに向けて準備を進めている。サービス開始予定は、アメリカが2021年3月期、EUが2022年3月期第1四半期、韓国が2022年3月期第2四半期、アラビア語圏が2022年3月期第4四半期を予定している。

オンラインゲーム事業では、主力の『Flyff Online』および『Rappelz Online』において、いわゆる「巣ごもり消費」が生じたこと、ゲーム提供会社の過年度の契約に係るパブリッシング権の権利不行使に基づくライセンスフィー等の収益化による一時的な売上が発生したこと、『Rappelz Online』を2020年7月に台湾のゲーム提供会社を通じて提供開始したことにより、前年同期比で増収となった。

『Flyff Online』と『Rappelz Online』の北アメリカ・ヨーロッパでのサービス提供については、従来、韓国のゲーム運営会社Webzenがサービス提供していたが、2020年9月に収益貢献への施策として、韓国のゲーム運営会社WAY2BITが提供するブロックチェーンプラットフォーム「BORA ISLAND」でのサービス提供を開始した。「BORA ISLAND」では、ユーザーは暗号通貨であるブロックチェーンコインBORAでのプレイが可能であるため、新規ユーザーとして「BORA ISLAND」会員の取込みと、運営会社によるブロックチェーンコインBORAを使った効果的なマーケティングでのユーザー数の増加による売上高の増加を目指していく。

なお、2021年3月期通期の予想については、合理的な業績予想の算定が困難とし、非開示としている。


 
株式会社ガーラ
http://www.gala.jp/

会社情報

会社名
株式会社ガーラ
設立
1993年9月
代表者
代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
決算期
3月
直近業績
売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4777
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