アカツキ、第3四半期の営業益は14%増の93.1億円 『ドッカンバトル』や『ロマサガRS』など堅調 コスト圧縮で2ケタの増益確保

アカツキ<3932>は、この日(1月29日)、第3四半期累計(2020年4~12月)の連結決算を発表し、2ケタの増益を達成した。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ロマンシング サガ リ・ユニバース(ロマサガRS)』主力のモバイルゲームが堅調に推移したことに加えて、広告宣伝費を中心とする販売管理費の削減が主な要因だ。販売管理費は前年同期75億9800万円から53億5600万円へと22億4200万円減らした。


・売上高:236億7800万円(前年同期比0.8%増)
・営業利益:93億0900万円(同14.2%増)
・経常利益:93億1800万円(同15.7%増)
・最終利益:58億2000万円(同12.1%増)


ゲーム事業については、新型コロナウイルスの悪影響は見受けられず、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と新規タイトルの開発に努めてきた。

主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドッカンバトル』は、LTV最大化を目指し、長期目線での安定運営を継続した結果、国内版は売上高・ユーザーベース共に前年同水準で推移し、海外版は5周年イベント等により好調に推移した。

また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマサガRS』では複数イベントでストアセールスランキング1位を獲得するとともに、『UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)』では2020年9月に1周年記念キャンペーンを実施しストアセールスランキング2位を獲得した。

このほか、『HoneyWorks Premium Live(ハニプレ)』を2020年11月にリリースし300万ダウンロードを突破するなど、ゲーム事業全体でのポートフォリオの積み上げにより前年同期比で増収となった。

一方、同社グループのライブエクスペリエンス事業については、「アソビル」の入場者減少及び一部休業により、新型コロナウイルスの影響を受けている状況ではあるが、感染防止の対策を実施しながら「バンクシー展 天才か反逆者か」を開催した他、外部事業者へテナント貸出しを実施するなど、事業の選択と集中を進行させた結果、当初見込みに比べて通期影響額は少額に収まる見込み。


 
■2021年3月通期の見通し

ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、IP創出やグローバルゲームへの新しい挑戦を実施していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、2021年3月期の業績見通しについては開示しない、としている。なお、業績見通しが適正かつ合理的に算出できる状況になったら、適時に開示するという。
株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高243億3600万円、営業利益57億円、経常利益52億700万円、最終利益13億4200万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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