DeNAの元従業員が個人情報を不正使用 カーシェア「Anyca」の顧客データでカードローンの申し込みが発覚

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、1月21日、同社の元従業員による個人情報の不正使用があったと発表した。

不正使用は、関連会社であるDeNA SOMPO Mobility からの受託で、カーシェアサービス「Anyca」のカスタマーサポート業務に従事していた元従業員が、顧客の個人情報を 2021年 1 月 11 日から 1 月 15 日に不正に持ち出し、カードローンを申し込んだというもの。

発覚の経緯は、消費者金融事業者から身に覚えのない申込み確認の連絡が入った顧客から同社へ問い合わせがあり、社内に危機対策本部を設置、ログの解析等を行い、当該元従業員へヒアリング調査を進めたことによる。

同社は、不正持ち出しされた/持ち出しされた可能性のある情報の項目として、氏名、生年月日、住所、電話番号、性別、銀行口座情報、顔写真、本人確認書類画像(運転免許証等)を挙げている。

なお引き続き調査を進めており、2021年1月21日までに判明している持ち出された個人情報は8名分(可能性が高い人1名含む)で、被害者にはお詫びとともに状況の説明を実施している。また金銭的な被害が発生したという事実は現時点では確認されていない。当該8名の顧客以外についての持ち出しおよび不正使用の痕跡はないものの、引き続き調査を行っていくとしている。

同社は「速やかに警察に届出を行っており、元従業員については、2021年1月19日付けで懲戒解雇処分、また法的措置も検討している」と説明。「今回の事態を厳粛に受け止め、今後はさらにコンプライアンスを徹底し、再発防止に努める。」とコメントしている。

当社元従業員による不正行為について
 
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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