NTTドコモ、遠隔地から3Dアバターとなって仮想ミーティングルームへ参加できる「XR テレプレゼンスミーティング」の実証実験を1月末から開始


NTTドコモ<9437>は、遠隔地にいても3Dアバターとなって仮想ミーティングルームへ参加できる「XR テレプレゼンスミーティング」の実証実験を2021年1月末から開始する。コロナ禍でニーズが高まっている遠隔コミュニケーション領域において、実証実験の結果を基に商用化を目指す。

本システムでは、スマホで撮影した1枚の顔写真から3Dのアバターを生成し、VRデバイスやMRデバイスを装着することで、遠隔地から仮想のミーティングルーム上で会議が可能になる。自宅や遠隔のオフィスなどにいながら、身振り手振りを交えた臨場感あふれるコミュニケーションによる会議を行うことができる。

今回新たに、顔写真から3Dのアバターを生成する機能を追加し、さらにVRデバイスだけでなくMRデバイスへも対応した。実証実験では、2021年1月末から複数のパートナー企業が本システムのアプリを利用し、顔写真から作成した3Dアバターによる遠隔会議システムの有用性・課題を検証する。

本システムでは、VRデバイスであるOculus QuestとMRデバイスであるMagic Leapの2機種に対応している。VRデバイスを使用した場合、視界が全て会議室となり、没入感の高い会議や資料の共有、ブラウザの操作などが可能だ。一方、MRデバイスを使用した場合、半透過型であり現実の世界も見えていることから、PCを操作しながら会議に参加することが可能となる。両機種が混合した環境でも使用可能だ。

また、これまで3Dアバターを作成するには、3D撮影を行うための専用ブースに入り、さまざまな角度からの撮影が必要だったが、本システムでは、スマホの写真1枚の顔部分から後頭部まで推測し自然な頭部になるよう3Dアバターを作成する。胴体部分は男女各5パターンから好みのファッションを選ぶことができ、アバター上でも「自分らしさ」を表現できる。

ドコモは、今後も従来のWeb会議を見直し、XRを活用した次世代の遠隔会議システムに何が求められるのかを模索し、品質向上に努めていく。

■実証実験概要
実証実験開始時期:2021年1月末
実証実験参加パートナー:北陸支社パートナー…北菱電興、金沢工業大学、関西支社パートナー…コクヨ株式会社、四国支社パートナー…香川県(Setouchi-i-base) ほか
対応デバイス:Oculus Quest、Magic Leap
利用方法:遠隔会議、コワーキングスペースにおける展示、など 
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