ブロッコリー、第3四半期の営業益は34.6%増の8.3億円と大幅増益 『うたプリ』『Z/X』貢献、販管費圧縮も寄与 利益進捗率は90%超に

ブロッコリー<2706>は、本日(1月8日)、第3四半期累計(2020年3月~11月)の連結決算を発表し、大幅増益を達成した。『うたの☆プリンスさまっ♪』が大きく貢献したことに加えて、販管費を圧縮したことも奏功した。


【決算】
売上高:43億8900万円(前年同期比1.0%減)
営業利益:8億3200万円(同34.6%増)
経常利益:8億5500万円(同35.3%増)
最終利益:5億9000万円(同25.5%増)

 


■「うたの☆プリンスさまっ♪」関連
「うたの☆プリンスさまっ♪」では、10周年を記念したスペシャルコンセプトショップ「All-Star Shop」を7月から9月まで開催した。入場制限や体温測定等の感染予防・拡散防止を講じながら安全運営を心がけてきた結果、関連グッズの第3四半期累計の売上高は前年をやや下回ったが、高価格帯商品の人気も高く、売上総利益は前年並みに確保出来た。

関連ゲームアプリ「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」でも、第3四半期累計の売上高・売上総利益は前年並みを確保した。関連ゲームでは、5月に「うたの☆プリンスさまっ♪ Amazing Aria & Sweet Serenade LOVE for Nintendo Switch」を発売。第3四半期累計においても見込みを上回る売上高・売上総利益を確保した。

関連CDでは、4月に「うたの☆プリンスさまっ♪『Another World~WHITE&BLACK~』」のテーマソングを、8月にHE★VENS初の本格ドラマCDを発売。9月には、10周年を彩る3グループの新曲を収録した超豪華シングルを発売し、第3四半期累計では、劇場版関連CDを発売した前年には至らなかったが、見込みを大きく上回る売上高・売上総利益を確保した。

なお、前年公開の「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」(製作委員会運営)の収益配分は、上半期内に大方の配分がなされており、第3四半期には大きな収益はない。


■他社ライセンスグッズ
他社ライセンスグッズは、感染対策に伴い他社開催のリアルイベント等が延期や中止になった時期ではあったがオンラインライブの他社通販向けのグッズ卸売が、第3四半期も前年を大きく上回り好調に推移し、第3四半期累計で、前年を上回る売上高・売上総利益を確保した。


■トレーディングカードゲーム
トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-」は、上半期から引き続きオンラインイベント開催や関連商品の通販強化を行ったことに加え、 第3四半期 に新規ユーザーだけでなく、復帰ユーザーの要望にも応えるカードパック EXパック 第23弾「ゼクメモ!」等を発売した結果、第3四半期累計で、前年並みの売上高、売上総利益を確保した。

また、販促費などの圧縮等により、販売費及び一般管理費は9億9700万円(前年同期比15.8%減)と抑制することができたという。同社によると、前年同期は中期計画の初年度だったため、積極的に求人を行うなど採用費を増やしていたとのことだった。


 
■2021年2月通期の見通し

2021年2月通期の見通しは以下のとおり。


【業績見通し】
売上高:73億円(前期比12.7%増)
営業利益:9億円(同32.2%増)
経常利益:9億3000万円(同32.2%増)
最終利益:6億円(同58.6%増)

 


第3四半期までの利益進捗率はいずれも90%を超えたが、従来予想からは変更はないとのこと。新型コロナに絡んでイベント開催やグッズ納品などの不確実性があるため、と説明している。


【進捗率】
売上高:60.1%
営業利益:92.4%
経常利益:91.9%
最終利益:98.3%
株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
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