HEROZ、10月中間の営業益は37%減の1.5億円 AIのBtoBサービスが苦戦、コロナで商談機会減少 先行投資も響く 『将棋ウォーズ』は堅調

HEROZ<4382>は、この日(12月11日)、第2四半期累計(2020年5~10月)の単独決算を発表し、売上高は7億5300万円(前年同期比0.5%減)となり、EBITDA(営業利益+減価償却費+敷金償却)1億7800万円(同35.1%減)、営業利益1億5200万円(同37.5%減)、経常利益1億4700万円(同38.4%減)、最終利益1億円(同39.0%減)と大幅な減益となった。

BtoB向けのAIサービスが新型コロナの影響で商談機会が減ったことが影響したことに加えて、人材採用などの先行投資を行ったことも重しとなった。

 


同社のAI(BtoC)サービスでは、全国的な外出自粛影響による巣ごもり需要の活性化やイベント開催等の影響もあり、AIによるサポート機能等を搭載したスマートフォンアプリ「将棋ウォーズ」が引き続き安定した収益を上げた。

AI(BtoB)サービスでは、ディープラーニング等の機械学習技術を集約したAIサービス「HEROZ Kishin」に関わる業務の標準化を続けているが、政府や東京都から発出した緊急事態宣言中に商談機会が減少したことによる影響が継続し、初期設定フィーの獲得に遅延が生じた。

また、中長期的な成長戦略を実現するための先行投資によって、採用教育費等の販売費及び一般管理費が増加した。売上原価においては、人材採用の強化による労務費の増加に加えて、AI(BtoC)サービスの売上増加に応じて課金決済手数料も増加した。


 
■2021年4月通期の見通し

2021年4月通期は、売上高17億円(前期比10.1%増)、営業利益2億3000万円(同49.9%減)、経常利益2億2000万円(同45.6%減)、最終利益1億5000万円(同41.3%減)を見込む。従来予想からは変更なし。
 
HEROZ株式会社
http://heroz.co.jp/

会社情報

会社名
HEROZ株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
決算期
4月
直近業績
売上高29億8000万円、営業利益2億5700万円、経常利益2億1600万円、最終損益5億7400万円の赤字(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4382
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