ソニー、AT&Tのアニメ事業「Crunchyroll(クランチロール)」を11.75億ドル(1222億円)で買収

ソニー<6758>のSony Pictures Entertainment(SPE)とAT&Tは、本日(12月10日)、AT&Tのアニメ事業「Crunchyroll」をFunimation Global Groupに11.75億米ドル(約1222億円)で売却することを正式に発表した。Funimation は、SPE とソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)傘下のアニプレックス(以下「アニプレックス」)との合弁会社だ。

Crunchyroll は、300万人以上の SVOD サービス加入者を有し、成長を続けているAT&T の Warner Media セグメントが提供するアニメのDTC(Direct to Consumer)サービス。200以上の国と地域で9000万人の登録ユーザーに対し、AVOD、モバイルゲーム、マンガ、イベント、キャラクターグッズ、配信サービスを提供している。

今回の取引により、それぞれのコンテンツパートナーが利用できる配信網が拡大し、アニメファンを重視したサービスをより広く提供することが可能となる、としている。

なお、本取引の完了は、関係当局の承認及び許可の取得等を条件としている。また対価は現金で支払う予定。


■Warner Media Chief Revenue Officer トニー・ゴンサルヴェス氏のコメント
Crunchyroll のチームは Crunchyroll ブランドを成長させただけでなく、熱狂的なアニメファンのコミュニティを構築するという素晴らしい成果を出しました。Crunchyroll の成功は、当社の文化とファンへのコミットメントの直接的な結果です。Funimation と連携することで、グローバルなコミュニティを育み、より多くのアニメを、より多くの人に届けることができるでしょう。私は、Crunchyroll チームと、彼らがデジタルメディア領域において短期間で成し遂げた成果を大変誇りに思っています。彼らは、この素晴らしい芸術表現のためのグローバルエコシステムを川上から川下まで形成しました。


■Sony Pictures Entertainment会長 兼 CEO トニー・ヴィンシクエラ氏のコメント
私たちは Crunchyroll がソニーファミリーの一員となることを誇りに思います。Funimation及び素晴らしいパートナーであるアニプレックスと SMEJ を通じ、私たちはアニメという世界的な芸術表現を深く理解し、かつ、ファンに愛されるコンテンツを世界中の視聴者に届けることができるという他に類を見ない立場にあります。Crunchyroll と協力して、ファンに最高の体験を提供し、日本やその他地域のクリエイター、プロデューサー、パブリッシャーへ大きな機会を提供していきます。Funimation は 25 年以上に渡ってアニメビジネスを続けてきましたが、今後も引き続きクリエイティビティとテクノロジーの力を活用し、アニメという急速に成長するエンタテインメント分野を追求できることを楽しみにしています。
ソニーグループ株式会社
https://www.sony.com/ja/

会社情報

会社名
ソニーグループ株式会社
設立
1946年5月
代表者
代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
決算期
3月
直近業績
売上高及び金融ビジネス収入11兆5398億3700万円、営業利益1兆2082億600万円、税引前利益1兆1803億1300万円、最終利益9371億2600万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6758
企業データを見る
Crunchyroll(クランチロール)

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