アクセルマーク、20年9月期の営業損失6億5200万円 スマホゲーム事業から撤退 広告事業とBCゲームに注力

アクセルマーク<3624>は、この日(11月12日)、2020年9月期の連結決算を発表し、売上高27億8400万円(前年同期比3.8%減)、営業損失6億5200万円(前年同期は6億9700万円の営業損失)、経常損失6億2300万円(前年同期は7億1300万円の経常損失)、最終損失8億2500万円(前年同期は12億円の最終損失)と減収・赤字幅縮小となった。

不採算事業の整理を進めるとともに、2020年9月1日にオルトプラスへゲーム事業とand Experience事業の一部サービスを譲渡した。従業員数が減少したことや在宅勤務の導入などで本社オフィスに一部余剰が生じる見込みとなり、オフィスの縮小を決定した。ゲーム事業譲渡に伴う損失やオフィス退去費用等の特別損失等を計上したが、今後は固定費削減の効果により業績が改善する見込み。

 


各セグメントの業績は次のとおりである。

(ゲーム事業)
ゲーム事業の売上は4億6100万円(前年同期比37.1%減)、セグメント損失は5億1800万円(前年同期は5億0600万円のセグメント損失)となった。2020年9月1日に「幽☆遊☆白書100%本気(マジ)バトル」及び「COLOR PIECEOUT(カラーピーソウト)」をオルトプラス(「オルトプラス」と言う。)に事業譲渡するとともに、ゲームに係る開発及び運営体制を承継するアクセルマークプラスを新設分割により設立し、その全株式をオルトプラスに譲渡することで、当事業セグメントから撤退した。なお、ブロックチェーンゲーム関連事業は、今後注力していく予定で、別セグメントで開示を継続する。

(広告事業)
広告事業の売上高は22億6000万円(前年同期比12.8%増)、セグメント利益は5600万円(前年同期比34.0%減)となった。アドネットワーク「ADroute」や「トレーディングデスク」は、コロナ禍におけるインターネット利用時間の増大に伴うデジタルコンテンツの消費拡大やEC関連サービスの利用拡大に伴って広告出稿が増大したこと等により、広告事業は増収となったが、IoT分野において積雪深自動モニタリングシステム「YUKIMI」の全国30自治体との実証実験等の取り組みに対する先行投資により前年同期比で減益となった。

(and Experience事業)
and Experience事業の売上高は6600万円(前年同期比57.6%減)、セグメント損失は5500万円(前年同期は1億2600万円のセグメント損失)となった。当セグメントではIPを活用したサービスとしてオンラインくじサービス「くじコレ」や「プリントくじコレ」等を運営していたが、事業構造の転換を図る上でサービスの譲渡並びに終了をした。

なお、2021年9月期は、売上高25億2500万円(前期比9.3%減)、営業利益1000万円と黒字転換を見込む。
アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
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