ファンコミ、第3四半期の営業益は21%減の23億円 一部広告主の予算削減や検索アルゴリズムの影響で 12月通期予想も下方修正

ファンコミュニケーションズ<2461>の第3四半期の連結決算は、売上高228億0800万円(前年同期比14.2%減)、営業利益23億2700万円(同21.7%減)、経常利益24億6300万円(同17.9%減)、最終利益16億4300万円(同18.7%減)と減収減益だった。

プロシューマー支援事業の枠組みを再考し、既存事業の更なる成長と今後の事業の柱となる事業の開発を推進してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による一部広告主の予算削減や、検索アルゴリズムの変更等の影響により売上高が減収となった。これに伴い利益もマイナスとなった。

 


① CPAソリューション事業
 同社グループは、主力サービスであるアフィリエイト広告サービス「A8.net」、スマートフォンアプリ向けCPI広告サービス「seedApp」等を提供している。第3四半期連結累計期間においては、seedAppはコロナ禍でスマホゲームのインストールが促進され増収となった一方、A8.netにおいては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による一部広告主の予算削減や検索アルゴリズムの影響を受け減収となった。その結果、第3四半期連結累計期間の売上高175億5700万円(同5.8%減)、セグメント利益30億1800万円(同10.7%減)となった。
 
② ADコミュニケーション事業
 同社グループは、主力サービスであるスマートフォン向け運用型広告サービス「nend」等を提供している。第3四半期連結累計期間においては、新規事業の企画・開発を進めているものの、nendの稼働広告主の減少や昨年12月に撤退したnex8の影響を受け減収となった。その結果、第3四半期連結累計期間の売上高47億2700万円(同35.7%減%)、セグメント利益9300万円(同83.2%減)となった。
 
③ その他
 同社グループは、シーサーが運営する「Seesaaブログ」を代表とするメディア事業等を展開している。第3四半期連結累計期間においては、メディア事業の広告収入が減速し減収となった一方、受託開発の納品数の増加により増収になったことやコスト削減を進め損失縮小した。その結果、第3四半期連結累計期間の売上高5億2300万円(同9.1%減)、セグメント損失3200万円(前年同期は1億1200万円のセグメント損失)となった。

2020年12月通期の業績予想を下方修正
同時に、2020年12月通期の業績予想を下方修正し、売上高292億円(前回予想343億円)、営業利益27億円(同37億5000万円)、経常利益28億円(同37億9000万円)、最終利益19億円(同26億1000万円)とした。

 
株式会社ファンコミュニケーションズ
http://www.fancs.com/

会社情報

会社名
株式会社ファンコミュニケーションズ
設立
1999年10月
代表者
代表取締役社長 二宮 幸司
決算期
12月
上場区分
東証プライム
証券コード
2461
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