GameWith、1Q(6~8月)は売上高8%減、7000万円の営業赤字を計上 新型コロナで広告単価が下落 知名度向上のため年間で8億超の広告宣伝費を投下

GameWith<6552>は、10月7日、2021年5月期の第1四半期(6~8月)の連結決算を発表、売上高は6億8700万円、営業損益は7000万円の赤字、経常損益は7300万円の赤字、最終損益は7700万円の赤字となった。

2020年5月期の第3四半期より連結決算に移行したため、前年同期比較はないが、単独決算との単純比較では売上高は8.2%の減少となっている。また、主に広告宣伝費を戦略的に投下した結果、営業利益は赤字に転落した。
 

第1四半期期間は、外出抑制や自宅で過ごす余暇時間でゲームを楽しむ方が増え、新型コロナウイルス感染症の影響により広告出稿を控えていた企業も徐々に出稿を増やしているが、まだ十分な水準までは改善しておらず、「GameWith」などのページビュー数並びにページビュー当たりの広告単価は下落した。

このような環境下において、同社グループは、eスポーツ選手による積極的な配信や新規サービスの開発に注力することで既存事業における収益の拡充や新たな収益モデルの確立に注力した。さらに現在は積極的な投資を実行しているフェーズであるとの考えから、中長期的な株主価値および企業価値並びに「GameWith」の
メディアバリューの最大化に向けてテレビCMを中心としたプロモーションにも積極的に費用を投下しており、第1四半期連結期間において、広告宣伝費1億5700万円を計上した。

一方で、広告宣伝費以外の費用については、サテライトオフィス閉鎖によるオフィス関連費用の削減や通勤交通費の削減などにより減少した。

■通期は4.1億円の営業赤字を計上へ テレビCMを四半期ごとに放映予定
なお、同社は第1四半期決算の発表とともに、未定としていた2021年5月期通期の連結業績予想を発表、売上高は29億3600万円(前期比1.6%増)と増収を確保するものの、営業損益は4億1700万円の赤字、経常損益は4億2400万円の赤字、最終損益は3億5300万円の赤字となる見込み。

赤字予想となっているのは、ゲーム情報サイト「GameWith」のさらなる知名度の向上と、主に「ゲーム紹介」の売上に寄与するテレビCMとWebマーケティングを実施するため、広告宣伝費8億6300万円を計上することが要因となる。テレビCMは、8月にも実施しており、以降も四半期ごとに放映を予定しているという。
 
株式会社GameWith
http://gamewith.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社GameWith
設立
2013年6月
代表者
代表取締役社長兼執行役員 今泉 卓也
決算期
5月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
6552
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