バンナムHD、カナダの家庭用ゲーム開発会社Reflectorを買収　欧州子会社と「Unknown9: Awakening」を共同開発中

バンダイナムコホールディングス<7832>は、この日(9月18日)、ネットワークエンターテイメントユニットに所属するBANDAI NAMCO Entertainment Europe(BNEE)が、Reflector Entertainment(Reflector)の発行済株式の100%を取得すると発表した。出資額は1503万3000ユーロ(約18億6700万円)で、投資会社Lune Rouge InnovationとAlexandre Amancio氏から取得する。Reflectorは、BNEEの子会社になるとともに、その資本金の額がバンナムHDの資本金の額の100分の10以上に相当するため、特定子会社に該当する見込み。

Reflectorは、家庭用ゲームの開発において高い技術開発力を保有しており、現在、BNEEとのパートナーシップにより新作タイトル「Unknown9: Awakening」の開発に取り組んでいる。

今回の株式取得では、BNEEにとって重要なパートナー企業であるReflectorをBNEEの子会社とすることで、現地発の家庭用ゲームの創出・拡大に必要な開発体制を強化することで、欧米における家庭用ゲームの日本発タイトルと現地発タイトルのバランスのとれたポートフォリオの構築を目指す。

なお、Reflectorは、同社の子会社である Reflector Interactive Productionsとの間でカナダの法律に基づいて合併を実施する予定で、BNEEは合併後、Reflectorの株式を取得予定。また、本件取引はカナダ国外からの出資となるため、カナダ当局の許可を得て実施することとなる。

バンダイナムコグループは、2018年4月にスタートした3ヵ年の中期計画において、IP軸戦略をグローバル市場で強化している。そのなかでネットワークエンターテインメント事業では、家庭用ゲームビジネスやネットワークコンテンツビジネスにおいて世界市場における存在感を高めるために、タイトルのクオリティ向上や開発体制の増強、マーケティングの強化に取り組んでいる。