アクセルマーク、第3四半期の最終損失は7億8100万円 ゲーム事業が減収・赤字拡大、広告事業で先行投資も 債務超過に

アクセルマーク<3624>は、本日(8月13日)、第3四半期(19年10月~20月6月)の連結決算を発表し、売上高21億4100万円(前年同期比1.8%減)、営業損失5億9500万円(前年同期は4億7000万円の営業損失)、経常損失5億7200万円(前年同期は4億7800万円の経常損失)、最終損失7億8100万円(前年同期は9億6400万円の最終損失)となった。

ゲーム事業の減収・赤字幅が拡大したことに加えて、広告事業でも先行投資に伴って減益となったことが響いた。最終損失の赤字幅が経常損失に比べて大きくなっているが、固定資産の減損損失や投資有価証券評価損など2億0700万円を特別損失として計上したことによる。赤字によって債務超過となっている。

 


各セグメントの状況は以下の通り。


(ゲーム事業)
ゲーム事業の売上高3億8800万円(前年同期比32.6%減)、セグメント損失4億7500万円(前年同期は3億1400万円のセグメント損失)となった。

前年同期とゲームタイトルの構成が変化していることに加え、第1四半期連結会計期間にパズルゲーム「COLORPIECEOUT(カラーピーソウト)」の運用方針を見直したことによって、当初の想定に比べて下回っていること等により、前年同期比で減収減益となっている。

ブロックチェーンゲーム分野においては、ウォレットの導入などユーザーがゲームを開始するハードルが高いことやIPホルダーの参入が少ないこと、ルールの整備が不足していること等の要因によりブロックチェーンゲーム市場の成長が想定を下回っているが、これらの課題解消に取り組み、市場の成長に寄与していく。また、オルトプラスとブロックチェーンゲームにおいて、協業体制を構築し、共同でパブリッシング・運用等を行うことについて、協議を進めている。


(広告事業)
広告事業の売上高16億9200万円(前年同期比13.8%増)、セグメント利益3900万円(前年同期比36.6%減)となった。

アドネットワーク「ADroute」は、コロナ禍におけるインターネット利用時間の増大に伴って、デジタルコンテンツの消費が促進したこと等により、過去最高の四半期売上高を更新し、増収となったが、IoT分野の取り組みに対する先行投資により前年同期比で減益となった。

コロナ禍において今後のさらなる拡大が見込まれているEC市場に対し、「トレーディングデスク」において培った運用代行のノウハウを基に、新たに中小事業者EC支援サービス「EC MARK」のサービスを開始した。「EC MARK」では、国内だけでなく越境ECへの対応を進めていく予定であり、これまでECを手掛けてこなかった中小通販事業者のデジタルトランスフォーメーションによる収益拡大を支援していく。

IoTにおいて展開している「YUKIMI」は、今冬から自治体向けの商用サービスを開始するとともに、小ロットでの有償実証実験プランの提供を行っていく。また、民間企業向けの営業も開始しており、試験導入が決定している。これまで「YUKIMI」のみを扱っていたが、このコロナ禍において需要の高まっているヘルスケア分野の商材の取り扱いも開始した。


(and Experience事業)
and Experience事業の売上高6300万円(前年同期比44.8%減)、セグメント損失4900万円(前年同期は1億0700万円のセグメント損失)となった。

IPを活用したサービスとしてオンラインくじサービス「くじコレ」や「プリントくじコレ」等を運営していたが、事業構造の転換を図る上で、くじコレは、5月1日より一二三書房に運営を移管している。現在運営中の各サービスにおいても、移管に向けて各社と交渉を行っている。
アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
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