マイネット、20年12月期の営業益予想を7.5億円→11億円に大幅上方修正 KPI管理とコスト管理手法の見直し、巣ごもり需要で売上も増加 中間決算も黒字転換

マイネット<3928>は、本日(8月13日)、2020年12月通期の連結業績予想を上方修正し、売上高115億円(前回予想110億円)、営業利益11億円(同7億5000万円)、経常利益10億5000万円(同7億円)、最終利益8億円(同5億円)とした。

従来予想からの修正率は、売上高が4.5%増、営業利益が46.7%増、経常利益が50.0%増、最終利益が60.0%増と大幅な増額となる。

 


主力事業であるゲームサービス事業において、2019年12月期より取り組んできたタイトル毎の KPI 管理手法・コスト管理手法の見直しや、マネジメント体制の刷新により、既存タイトルを中心に収益性が大きく改善した。

また、新型コロナウイルスの感染拡大に起因すると考えられる売上高の増加もあり、業績が好調に推移した。新型コロナウイルスの終息時期の見通しが難しいことから、先行きには保守的な見方を維持しつつ、これまでの進捗を勘案して修正したという。


 
■中間決算も黒字転換

同時に発表した6月中間期の連結決算は、売上高59億7600万円(前年同期比0.5%増)、営業利益6億9800万円(前年同期は営業損失3億8100万円)、経常利益6億8900万円(前年同期は経常損失4億1100万円)、最終利益4億9900万円(前年同期は最終損失9億0800万円)と黒字転換に成功した。

 


2019年12月期第2四半期決算発表と同時に発表した「転換点リカバリープラン」で、規模成長の追求から持続的利益体質を目指す戦略に転換し、「再設計型」・「グロスアップ」・「グローバルチャレンジ」の取り組みを凍結した。加えて、人員の最適化・全社費用の徹底削減などの構造改革を行った上で、データドリブンスマート運営の徹底を行った。

こういった取り組みにより、持続的利益体質への体制構築は完了し、2020年12月期第1四半期において、営業利益の黒字転換に成功した、としている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり消費による売上高の増加、タイトル毎のKPI管理・コスト管理手法を刷新したことによる既存タイトルの収益性の向上、経費最適化の取り組みによるさらなる費用削減が挙げられる。

また、第2四半期において、1タイトルの仕入と1タイトルのエンディングを行い、2020年6月末時点での運営タイトル数は36となっている。
同社グループは、2020年からを第三創業期と位置づけ、AI/5G時代の進展に合わせた新規事業を今後創出する、としている。
株式会社マイネット
http://mynet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社マイネット
設立
2006年7月
代表者
代表取締役社長 岩城 農
決算期
12月
直近業績
売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3928
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