マーベラス、第1四半期は営業益34%増の8.9億円と大幅増益 閃乱カグラや一騎当千、ログレスなど主力アプリ好調、家庭用ゲームのリピートも伸長

マーベラス<7844>は、この日(7月31日)、2021年3月期 第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、売上高46億6800万円(前年同期比3.3%増)、営業利益8億9000万円(同34.4%増)、経常利益8億9100万円(同44.1%増)、最終利益5億9300万円(同72.8%増)となり、大幅な増益を達成した。オンライン事業の主力タイトルが好調だったことに加えて、コンシューマ事業で家庭用ゲームのリピート販売が伸びたことが主な要因だった。

 


セグメントごとの経営成績は次のとおりである。

①オンライン事業
売上高は20億6800万円(同24.7%増)、セグメント利益は5億8200万円(同77.4%増)

リリースから3年目となる『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』が引き続き好調に推移したことに加え、6周年を迎えた『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が、コラボ施策等により好調な売上を記録した。

また、2020年5月に配信を開始したスマートフォン向け新作タイトル『一騎当千エクストラバースト』も順調に立ち上がり、新作・既存タイトルともに好調に推移した。

なお、中国発の弾幕シューティングRPG『ガール・カフェ・ガン』については、開発元であるSeasun Gamesの日本子会社である西山居へ、2020年7月22日付で配信・運営を移管した。


②コンシューマ事業
売上高は16億2300万円(同7.8%減)、セグメント利益は4億4200万円(同12.7%増)となった。

ゲームソフト販売部門では、国内においては新作ゲームソフトの発売はないだったが、巣ごもり消費により利益率の高いリピート販売や、米国子会社でのSteamサマーセールが好調に推移した。

アミューズメント部門では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受け、緊急事態宣言による店舗の休業や外出自粛により、主力であるキッズアミューズメントマシン『ポケモンガオーレ』をはじめとした全機種において、インカムが大きく低下した。


③音楽映像事業
売上高は9億7700万円(同11.0%減)、セグメント利益は2億8000万円(同18.5%減)となった。

音楽映像制作部門では、TVアニメ『ミュークルドリーミー』と『啄木鳥探偵處』の放送を開始したが、『ミュークルドリーミー』については、新型コロナウイルスの影響により一部放送を延期した。また、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』のTV放送を4月から7月に延期、プリキュアシリーズの『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』の公開延期に伴い、それぞれの関連商品の発売を延期した。

ステージ制作部門では、新型コロナウイルスの影響により、「ミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計 篇」、「ミュージカル『テニスの王子様』 コンサート Dream Live2020」、「『ダイヤのA』 The MUSICAL」、「舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花」の公演を中止した。

なお、「ミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計 篇」、「ミュージカル『テニスの王子様』 コンサート Dream Live2020」については、前期に公演中止損を特別損失として計上済み。
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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