ケイブ、総額34億円の減資 累損解消で財務体質改善 業績回復背景に株主還元も視野に

ケイブ<3760>は、この日(7月29日)、総額で約34億円の減資を行い、繰越欠損金の補填を行う方針を明らかにした。資本金を22億8800万円から11億9300万円減少し、10億9400万円とするほか、資本準備金22億3200万円を全額減少する。業績が改善してきたことで、繰越欠損金を解消し、財務体質の改善を図るとともに、将来的には株主還元も視野に入れたものとみられる。

資本金と準備金の額の減少分を「その他資本剰余金」に振り替え、そのうち34億2500万円と、別途積立金のうち1000万円を繰越利益剰余金に振り替え、欠損を填補する。別途、利益準備金87万円も繰越利益剰余金に振り替える。

なお、8月28日開催予定の第26回定時株主総会で付議する予定。決議後、8月31日に効力が発生する。無償減資となるため、純資産額や発行済株式総数に変更ない。業績に与える影響もない。


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株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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