ビックカメラ、第3四半期の営業益は55%減の79億円 新型コロナの影響で実店舗が低迷 ネット通販急拡大もカバーできず

ビックカメラ<3048>の2020年8月期の第3四半期累計の連結決算は、売上高6211億6300万円(前年同期比7.3%減)、営業利益79億8200万円(同55.7%減)、経常利益は99億6300万円(同50.8%減)、最終利益38億7700万円(同67.3%減)と大幅な減益となった。

新型コロナウイルスの感染防止のため、実店舗の営業時間短縮や臨時休業などを行ったことが影響した。





新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から営業時間の短縮や臨時休業を行ったことが影響し、店舗販売が低迷したことが主な要因だった。ネット通販の売上が大きく伸びたが、実店舗の低迷を補うには至らなかったという。

なお、都市近郊を中心に事業を行うコジマでは、テレワークなどによる商圏内の昼間人口増加などを背景に前年の売上実績を上回った。

店舗展開では、2019年11月8日に「ビックカメラ 所沢駅店」、2020年2月7日に「ビックカメラ日本橋三越」を開店した。なお、同社グループの家電と非家電の幅広い品揃えを、立地や客層を踏まえ集約した店舗形態の新店として、2020年6月1日に「ビックカメラ セレクト六本木駅店」を開店した。

グループ会社では、コジマが「コジマ×ビックカメラ イオンモール高崎店」など3店舗を開店した。

このほか、同社と日本空港ビルデングとの共同出資会社のAir BICが、2020年5月29日に「Air Bic Camera 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」を開店した。

2020年8月通期の見通しは、売上高8410億円(前期比5.9%減)、営業利益35億円(同84.7%減)、経常利益65億円(同65.9%減)、最終利益18億円(同87.2%減)を見込む。