セガサミーHD、20年3月期の営業益は2.1倍の276億円と大幅増益を達成 パチスロ遊技機とデジタルゲーム分野がけん引

セガサミーホールディングス<6460>は、5月13日、2020年3月期の連結決算を発表、売上高3665億円(前々期比10.5%増)、営業利益276億円(同2.1倍)、経常利益252億円(同3.3倍)、最終利益137億円(同5.2倍)となった。

遊技機事業において、パチスロ販売台数が増加したほか、デジタルゲーム分野において既存タイトルのリピート販売などが好調に推移した。
 

セグメント別の状況は以下のとおり。

①遊技機事業…売上高1083億円(前々期比6.8%増)、営業利益249億円(同84.8%増)
パチスロ遊技機は、大型タイトル「パチスロ北斗の拳 天昇」などの販売を行い、12万3000台の販売(前期は6万7000台の販売)となった。パチンコ遊技機は、「P北斗の拳8覇王」などの販売を行い、10万4000台の販売(前期は15万9000台の販売)となった。

②エンタテインメントコンテンツ事業…売上高2477億円(同12.8%増)、営業利益148億円(同50.9%増)
デジタルゲーム分野は、タイトル譲渡やタイトル提供等に伴う一過性収益を計上し、運営中タイトルも堅調に推移した。また、前期に減損処理を行った影響により費用が大幅に減少した。パッケージゲーム分野は、『Total War: THREE KINGDOMS』や『マリオ&ソニックAT 東京2020オリンピック』などの大型新作タイトルを複数発売したことにより開発費の償却等が進み費用が増加したが、既存タイトルのリピート販売は好調に推移し、販売本数は2676万本(前期は2344万本の販売)となった。

アミューズメント機器分野は、プライズ機などを中心に販売を実施したが、ビデオゲームの不振の影響もあり、低調に推移した。アミューズメント施設分野は、プライズを中心とした施設オペレーションを実施したが、消費増税や度重なる台風の影響、3月度において新型コロナウイルス感染症拡大の影響などによる来場者数低迷などにより、国内既存店舖の売上高は前期比で97.7%となった。

映像・玩具分野は、映画の配分収入や映像配信収入を計上したほか、玩具において新製品や定番製品を販売した。

③リゾート事業…売上高104億円(同1.0%減)、営業損益36億円の赤字(前々期24億円の赤字)
「フェニックス・シーガイア・リゾート」において、九州域を中心とした宿泊プランなどの施策や25周年記念イベントなど各種集客施策を実施したが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などにより、3月度において集客数の大幅な落ち込みが見られ、利用者数は前期比3.3%増にとどまった。また、日本国内におけるIR参入に向けた費用が増加した。

2021年3月期の見通し
なお、2021年3月期通期の連結業績予想は、現時点で業績への影響を合理的に算定することが困難であることから未定としている。今後、業績への影響を慎重に見極め、合理的な予想の開示が可能となった段階で速やかに公表するという。
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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