メルカリ子会社メルペイ、「Origami Pay」運営会社を買収…スマホ決済サービスを統合へ

メルカリ<4385>は、本日(1月23日)、子会社メルペイがスマホ決済サービス「Origami Pay」を手掛けるOrigamiの株式を2月25日付で取得し、子会社化(メルカリの孫会社化)することを発表した。なお、株式の取得価額は非開示。

メルペイは、「信用を創造して、なめらかな社会を創る」をミッションに、メルカリの100%子会社として、2019年2月にスマホ決済サービス「メルペイ」の提供を開始した。フリマアプリ「メルカリ」における月間1450万人の顧客基盤、「メルカリ」上での取引を通じて保有している売上金(年間約50000億円)を背景に、非接触決済サービス「iD」/コード決済による利便性の高い決済機能、全国様々な業種、業態に渡る加盟店基盤を提供することにより利用を拡大している。

一方、Origamiは「お金、決済、商いの未来を創造する」とのミッションのもと、2012年に会社を設立し、2016年にスマホ決済サービス「Origami Pay」の提供を開始した。同サービスは、全国の様々な業種、業態の店舗やサービスに導入されている。また、2018年9月には信用金庫のセントラルバンクである信金中央金庫と資本業務提携を行い、特に地域の中小事業者へのキャッシュレス化を推進している。

スマートフォン決済事業者間における競争も激化する中、メルペイとOrigami両社の強みを融合することにより、単なるスケールメリットの実現に留まらない独自の価値を提供し、ひいては日本のキャッシュレス社会実現に寄与できるとの考えから、両社で協議の結果、Origamiがメルカリグループに参画することについて基本合意した。

今後は、Origamiの提供している「Origami Pay」サービス・ブランドを、顧客や加盟店に対して一定の周知期間を経た後に「メルペイ」に統合するとともに、メルカリ、メルペイ、Origamiおよび信金中央金庫の4社共同で、地域の中小事業者への「メルペイ」導入の推進によりキャッシュレス社会の実現を目指していく。

さらに、信金中央金庫が有する全国のネットワークを通じて、「メルペイ」を活用した地域イベントや、「メルカリ」の登録から購入、出品の仕方など「メルカリ」の使い方が学べる「メルカリ教室」、利用促進キャンペーンなどを展開していく予定だ。これにより、さらなる地域経済の活性化/キャッシュレス化への貢献はもちろん、「メルカリ」で不要品を販売して得た売上金が「メルペイ」を通じて地域に還元される、「持続可能性の高い循環型社会」の実現を目指していく。




 
株式会社メルカリ
https://about.mercari.com/

会社情報

会社名
株式会社メルカリ
設立
2013年2月
代表者
代表取締役 CEO(社長) 山田 進太郎
決算期
6月
上場区分
東証プライム
証券コード
4385
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